そんなことないし！ただたまたま通っただけだろ

彼の必死な弁解に友人が吹き出す
「へぇ～そうなんだ～」「ああもう！ほっとけよ！」

友人たちの後ろ姿を見送りながら溜め息をつくと彼女が小さく笑う
「バレバレね♡」「え？」「顔に出過ぎなのよ　昨日のこと思い出してニヤけてたでしょ？♡」

彼女の言葉に顔が熱くなる「だって・・・最高だったし・・・」
「私も　でも外だと恥ずかしいから・・・家に来てよ♡」

突然の誘いに戸惑いつつも興奮が抑えられない「え？でも親とか・・・」
「平日だし午後はみんな出かけてるの♡」

彼女の潤んだ瞳に吸い込まれるように頷く「わかった」

ここまで読んでいただきありがとうございます

次の日の午後「あれ？お母さん？♡」
玄関を開けると母親が買い物袋を抱えて立っていた「あら　おかえりなさい」
「うん・・・♡」「彼氏さん待ってるんでしょ？」
「え！？違・・・♡」慌てる娘に意味ありげな微笑み「いいのよ　大人の時間楽しんでね」
バタン・・・　呆然と立ち尽くす彼女を横目に彼が肩を叩く
「なんか言われた？」「うん・・・でも大丈夫♡」
二人は部屋に向かいながら小声で相談する
「どうしよう・・・」「とりあえず今日は帰る？♡」
彼女の落胆した表情に心が痛む「ごめんね♡」彼女が呟く
「こんな事なら・・・最初からホテルに誘えば良かったかも」
「次はホテルでもいいけど・・・今日も・・・♡」