- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
101/お前も飲め
2009年05月30日 00:27
「こんなお願いを頼みまして、申し訳ありません」
「正直、最初聞いた時には驚きました」
「そう思います」
「しかし、優子から夫婦の離婚の危機だと聞きましたので」
優子の言いそうな事だと英治は思った
水曜午後三時のジョイナスは、ガラガラだった
こういう微妙な話しには丁度いい
坂本はもう殆どを優子から聞いていた
木村との昔話の口裏合わせだけが、今日会った趣旨だった
木村の同級生で、長い関西転勤からやっと本社に帰って来た
久し振りに、木村の家で朝まで飲む事になったという設定
木村が先に酔い潰れてしまった後は、坂本の腕次第
しかし、一度では無理な時の為に、二度目もセットしてあった
日時は娘が友人の家に泊まりに行くこの週末、それに旅行へ行く二週間後
英治には娘は男と一緒だと前から思っている
もう娘も二十歳、仕方がないと諦めていた
* * * * * * * * * * * * * * *
「奥さん、今日は申し訳ありません」
「いいえ、お気になさらず。どうぞお上がり下さい」
三人での食事は終わり、男二人はウィスキーをかなり飲んでいる
「ほら、お前も飲め・・・もう何もしなくて良いから」
女房の静子は何時も、グラスに一杯は英治に付き合っている
元々酒は強い方で、好きでもあった
「ええ、頂きます」
「私が作りましょう」
忠志が新しいグラスに氷を入れ、自分が持参したバランタインを注ぐ
「英治の話だと、奥さんはかなりお強いとか」
「俺より強いんだ」
「そうなんですか?」
「そんな事はありません」
子供の時の事など会話は盛り上がる
静子はもう5杯目を飲み終わっていた
こんなに飲む事はまず無かったが、二人に勧められるままに飲んでしまっている
それは坂本の話が面白く、巧みな事も原因していた
どう思います奥さん・・・そうでしょう奥さん・・・奥さんに聞きますが・・・・・
常に静子を話題に引き込む
それどころか、話の中心を静子にしているのだ
それにじっとスカートの奥まで覗き、見詰めている
英治はそれを眺めていて、感心して話を合わせていた
上手いものだなーと
************************************************
ブログの方にも来て下さい
http://kyoka55.dtiblog.com/blog-entry-73.html
************************************************
このウラログへのコメント
コメントを書く