- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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3-80/踊って下さい
2009年05月09日 00:20
翌朝主人を送り出す時、玄関でお尻をギュッと掴まれた
顔はにっこりと微笑んでいた
これからもっと求めてやろう、積極的になろう、そう思うひかるだった
パーティの日がすぐに来た
夕食の支度をし、姑にお願いしてタクシーを呼んで二人で出掛ける
同じ横浜で隣の区、車だと15分で着いてしまう
招かれていたのは、公使夫妻に、取引先の社長夫妻でホストを含め8人
此処には以前にも二度来ていて、常務にも奥様にも、ここ以外でも会っている
常務の伊藤久司は今年60歳で、その歳にしてはスタイルがいい
夫人である幸子は51歳、こちらもスタイルのいい美人だった
「ひかるさん、今日はご免なさいね。お休みなのに」
「いいえ、構いません。どうせテレビを見るくらいですから」
「本当は私が主人にお願いしたの・・・ひかるさんって」
「あら、それは光栄です。ホステス役を頑張ります」
「お願いね」
8時を少し廻った頃、4人が到着したが、4人とも60代に見えた
食事も終わり男達はお酒を飲んでいる
女4人はワインや紅茶を飲みながら、スイスの話で盛り上がっていた
音楽が変わり、伊藤常務が社長婦人をダンスに誘う
公使夫人を主人が、社長は伊藤夫人で、私は公使の相手
一人10分程で交代し、一時間近く踊った所でお開きになった
時間は11時半になっており、4人を車まで見送る
「さあ、飲み直そう」と伊藤常務
幸子はデリバリーのスタッフに礼をして、見送っていた
常勤のお手伝いさんにも、礼をしている
幸子は金持ちによく見かける傲慢な所が全くない
伊藤常務も主人に負けず、背も高く太ってもいない、とひかるは何時もそう見ていた
大きな会社の役員に、デブはまず居ない
自分の体型もコントロール出来ない人間に、仕事が出来る筈がない
何処かで読んだか、誰かに聞いたなー、とひかるは考えた
「さあ、奥さん踊って下さい」と声を掛けられ、はっと我に返った
常務の差し出す手を握り、立ち上がろうとして少しよろめいた
すっと腰を抱いて支えてくれる
「済みません。少しワインが過ぎた様です」
「外気を少し吸われますか?」
「はい、お願いします」
ドアを開け廊下に出るとすぐの部屋に入り、フレンチドアを開けてくれた
一気に冷たい空気が入って来る
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