他所の妻2-45／一寸妬ける

中に出して欲しい、何て言ってしまう自分が信じられなかった
どうしてしまったんだろう？最近の私
今まで何度も会っている翔一には、特別な感情は微塵も無かった
それなのに何故？
好きだ何て言われたから？いや違う

初めて会った頃からの事を思い出そうとした
ええ、絶対に特別な目でなんか見ていなかった、一度も
特別格好が良い訳では無いし、夫である建夫の方が背も高く、スタイルもいい
それに筋肉質でもある
それなのにどうしてだろう？ひかるには分からなかった


ふと気付くと車のスピードが落ちていて、窓の外を見ると何処かのパーキングに入った様だ
優子と夫が出て行くと、すぐに口を合わせて来る
ひかるは、舌も口の中も感覚が痺れて来ていた
頭の後ろまで痺れて来るこんなキスは、夫の建夫とはもう何年もしていない

このままではここで入れられかねない、そう感じたひかるはフェラチオをし始めた
根元から先まで舌を這わし、飲み込むとチュポチュパと大きな音を立てて吸い始める
目は翔一をじっと見詰めていた
「ひかるさんて、こんなに厭らしかったんだ」
「貴方にだけ」
「どうして？」
「分からない」
「ふーん、でもいいや、それでも」
「ほら後は旅館で。仕舞って」


「・・・遅いわね、二人」
「トイレに行くついでに見に行こうか？」
「えぇ、そうしましょう」

ひかると翔一がトイレに分かれて入り、売店に戻っても二人の姿は無かった
「居ないわね、二人」
「そうだね」
「どうする、私達と同じ事をあの二人がしていたら？」
「仕方が無いさ。優子には何も言えないよ」
「本当に平気？」
「ひかるさんは平気なの？」
「一寸妬けるけど、仕方が無いじゃ無い。私達もしてしまったんだから」
「うん、でもまだ入れてない」


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