他所の妻2-37／どこが堅物？

親友の夫である建夫から、その妻ひかるが不倫をしていると告げられて、優子は驚いた
どう答えていいのか全く分からず、否定しないと、それだけだった
「絶対に違う。ひかるさんは不倫なんて縁が無いわ」

優子の頭の中では、色んな考えがグルグルと廻った
この人なら、気付かれてしまうかも知れない
そういう事に慣れている感じがして、お姉さんに注意しないと、私も気をつけないと、そう考えた

何故気付いても何もしない、言わない？
そうか、自分も遣っているから、都合がいい？
自分の妻が他所の男に抱かれても平気なもの？
翔一だったらどうだろう？


「そうとは言えないさ。今は男より凄いよ」
「あら、そんな事を私に言っていいの？」
「どうせ筒抜け、だろう？」
「それは・・・・・無いわ」
「今日だって」
「何？」
「どちらが仕組んだのかは、知らないけれど」
「そんな」
「私はその手の事には疎くないのでね」


何よ、どこが堅物なのよ・・・皆ばれているじゃない
このまま続けていいのかなー、そう優子が考えている時、建夫が急に動きを速めた
もう順序立てて考えられない
腰が痺れて来て、快感が体全体に押し寄せて来る
「あぁーん、いいー」と思わず口走っていた
「私が感づいた事は、黙っていて欲しいんだ。堅物で鈍感な男で居たい。約束してくれる？」
そう言うと動きを止めた
「こんなの・・・もう、あーん、つづけてー」
「いいんだね？」
「あぁー、約束するから・・・焦らすの止めて」
「良くなりたい？」
「来かけてる・・・ねっ、お願い、ねっ!!」

「あっぁっあーん・・・もう、これいい、いくっいくっ!!」
まあ、いい声で鳴く事、いい女だ!!と建夫は思った


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「何しろ続けてイカせて貰った」
「良かったじゃない」
「妬けない？」
「優子だから、少しだけ」
「そう。有難う」


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