他所の妻1-29／見せ付けて

月曜の昼前の喫茶店で、ひかるには恥ずかしくなる位の褒め言葉が続いた
しかし、ひかるも聞いていて嫌な気持ちには勿論ならず、そうなのかなー、とまで思い出してしまう
「そろそろ行きましょうか？」との男の言葉で立ち上がる三人
近くの駐車場まで前を歩く鳩山を見て、こんな人と腕を組んで歩きたいと考える

女がみんな羨ましそうに見るわ
いいえ、憎しみのこもった目で私が睨まれるなー、と考えていたひかるの耳に男の言葉が届く
「着きましたよ」
鳩山が後ろの二人に伝えていた
ホテルが立ち並ぶ一軒に車が入って行くと、先に出て後ろのドアを開けてくれる
何処までも紳士なのね、とひかるは思った

「どの部屋にしましょうか？」
「お姉さん、どれがいい？」
「どれでも」
私が決めていいかと二人に聞く優子
選んだ部屋の説明をチラッと見ると、プールが有るらしい
へー、ホテルにプールが、と驚くひかる


「シャワーは後でいいですか？」
「いいわよね、お姉さん？」
頷くひかる
「二人で始めて下さい。頃合を見て参加させて頂きます」
「へー、鳩山さんって女同士を見るのが好きなんだ」
「同じゲイでも、女性は見ていて奇麗ですから」
「ふーん、そんなものかなー？」

恥ずかしいなー、と思っていると男も二人に合わせて脱いで行くと言う
「いいじゃない、お姉さん。見せ付けてやりましょうよ」
「はい、そうしてください」
「我慢出来なくて、自分で扱くのを見てやりましょう」
「優子ったら、そんな事・・・」


ぐずるひかるをベッドに倒しキスを始める優子は、服の上から腿、腰、わき腹と擦って行く
舌を絡めての濃厚なキスを始める二人
優子の手がひかるの乳房を弄り、ひかるも倍ほどの胸を揉む

優子の手が少しずつ下に降りて行くと、膝を優しく開き、パンティストッキングの上から擦る
「あーん気持ちいい」
と思わず声が出てしまい、あっと思い出す
ソファに座る男を見ると、目が合ってしまった
それからもひかるがチラチラと伺い見るその度に、男と目が会ってしまう
ジャケットとスラックスを脱ぎ、今はえんじ色のトランクス一枚になっていた


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