- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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甘いヤツ-6/何でも一緒
2009年12月27日 00:31
「あのー、紫野さん」
「何でしょうか? 店長」
「その店長は止めて下さい。お願いします」
「解りました。それでは鈴木さんとお呼びします」
「ええ、お願いします」
「あんな売り方、初めて見ました」
「どんな売り方でしたか?」
「だって、客に選ばせない」
「なる程・・・・・私は昔からこうなのですよ」
「お客様に提案させて頂く、着て頂く。気に入れば買って貰える」
「気に入らなければ私の判断のミス。担当を代わったほうがいい」
「でも、間違ってない。三人ともニコニコと喜んで帰って行ったわ」
「紫野さんがおじぎをしている時、三人とも振り返って紫野さんを見ていたし」
「その時の笑顔、嬉しそうな顔だった」
「そう、それは良かった」
「あー、ここで買って良かった、と思って貰うのが一番大事だから・・・そうしたら、また来て貰える」
「はい、そう思います」
「何年くらいこうしたブランド店で働いていらしたのですか?」
「ブランド店では1年。それも20年以上も昔」
「アウトドアのカジュアルは長かったけれど」
「へー、そうなんですか?信じられない。どうしてあんなに上手く売れるんですか?」
「モノを売るのは何でも一緒ではないかな?」
「家でも車でも服でもね」
「形がある物は難しくないよ。ない物は難しい」
「安全を売る警備会社や保険は大変だな」
「それ聞いた事あります。でも、セールスの本当のプロは品物が何でも売るって」
「本当かどうかはともかく、品物に関係は無いな」
「たかたの社長なら、お酒から車・家まで何でも売るよ。それも桁違いに」
「私を弟子にして下さい。もっともっとスキルアップがしたいんです」
「私はアルバイトですよ。教育係りでは無くてね。モノを売りに来ただけ」
「駄目と言われても私、もう弟子になりましたから」
「強引なお譲さんだ」
「私、35ですよ。お譲さん何かじゃ有りません」
「小学生の娘と息子を抱えたバツい・・・・・」
「何で、こんな事話してるのよ?さっき会ったばかりなのに、私」
「まー、教える事は出来ませんが、聞かれた事で分かる事は答えます」
「じゃ質問」
「何でしょう?」
「最初のお客様が言ってらした事。どうして好きな色とか食べ物が分かるんです?」
「然も一瞬の内に?」
「経験」
「そんなの卑怯よ。何にでも答えになるわ」
「うーん、頭のいいおばさんだ」
「ちょっと、お嬢さんの次はおばさん?」
「突っ込みがいいね。二人で漫才が出来そうと思わない?」
「思いません。それより、答え」
「外見、持ち物、着ている物、靴、アクセサリーを見て判断が出来るでしょう?」
「クロエのバック、ピンがブルーだった」
「それに靴も。ブランドは解らないけれど、ブルー」
「身に付けていた物の内3つもブルー。当然好きな色」
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