甘いヤツ-4／高橋香里

「何をお探しでしょう？」
「仕事用のスーツ」
「どうぞこちらへ」

また、フィッティングルームの前の椅子に座らせる
「１分だけお待ち下さい」
今度はチャコールグレーのジャケットとスカート
「麻と綿ですから涼しげでしょう？」
「本当に・・・いいわ、これ」
「はい、お似合いです」
「これ、頂く」
「有り難うございます」
と言いながら京介はカーテンを閉める

「私どもでは今までお買い上げでしょうか？」
「いいえ、初めてなの」
「気に入ったのが無かった？」
「うーん、何故かな？　何回も来ているのに」
「これからはご贔屓にして頂けますね？」
「ええ、貴方が居ればね」
「店に電話をお入れください。　他の店に居てもその日はここに来る様にします」

「それより貴方の携帯を教えて貰うと言うのは？」
京介は携帯の番号を伝える
「本当に電話をすれば、来て頂けるのね？」
そう顔だけ出して聞いて来る
「はい、但し出張で遠くに居る時以外」
「分かったわ。　出張の時は日を改める」
「有り難うございます」

また、バックを持って入り口までお送りする
深ぶかとお礼もする


高橋香里
チャコールグレーのジャケットとスカート
３６・７歳、身長１６８ｃｍ程か？　高い
体重５６kg
上から８７D、６４cm、８7cm
靴は２４.５cm
ショートの髪は綺麗にカットされている
染めてはいないか？解らない
何の仕事？
かなりのキャリアだな、きっと
独身かバツ一
子供は居そうだ
好きな色は黒とグレー
食べ物は肉だな
それに酒が好きそうだし、また強そうだ
うん、歌も上手いな、きっと


えー、また売ったよ
このおじさん


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