他所の妻146／きっと

それから暫くして、みなとみらいのホテルで４人が泊まる事になった
久し振りに中華街で夕食の後、ホテルのバーで４人ともがかなり飲んだ
やはり素面ではやり難いらしい
そんな盛り上がる雰囲気の中、坂本が提案をした

「どうだろうか。今日は相手を代えては？」
「それぞれ妻を交換する？」
「そう」
全員が他の三人を見た
「朝までって事？」
「ああ」

沈黙の後、秀美が答えた
「いいんじゃない」
「ええ、変化があっていいわ」
男二人が荷物を持って部屋を代わった

「静子さん、もう遣られているわよ」
風呂に二人で浸かりながら、秀美が木村にそう言った
「こんなに大きくして・・・興奮する？」
「ああ」
「一緒の部屋でしたいんでしょう？」
「出来るかな？」
「私は平気だけど・・・静子さんだけね」
「そうだな」
「静子さんもきっとすると思う」
「そうかなー」
「女って、そういうものよ」

７ヶ月前の、あの庭から覗いた場面が甦る
木村は「女は解らない」とまた思った
翌月には四人が一つの部屋に集まった


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