他所の妻142／平気かも

木村と秀美が関係を持ってから、３ヶ月が経っていた
「英治さん、どうかな？」
坂本は別々では無く、一緒にスワッピングをしようと言っている
妻たちは、それぞれまだ知らないで居る

二人とも遣ってみたいと想っても、どうすれば良いかが分からない
最初は続き部屋のホテルで、別々の部屋でする事までは話が進んだ
坂本は秀美に何とか言い出せそうに思えたが、木村は静子に対して話す自信が無い
それでも遣りたいという願望は木村も強かった


ひょんな事から話が進むことになる
平日の午後３時過ぎ、ホテルのベッドで快感の余韻に浸っていた時、静子が横の坂本にポツリと囁いた
「隠れてするの、気が引けて・・・主人に悪くて」
坂本は今だと思い後を続ける

「僕だってそうさ。栄治と秀美の４人で一緒に何とか出来ないかな？」
「えっ？貴方は平気なの・・・秀美さんがうちのとしても」
「静子とこうなって半年にもなるのに、文句は言えないよ。栄治になら許せるなー」
「そう？」
「静子こそ平気なのか？」
「少しは嫉妬するかな？・・・でも嫉妬より、主人に私と貴方の事を・・・」
「知られるのが嫌？」
「見られるのはもっと嫌よ」

静子の夫である木村が、他所の妻を、然も坂本の妻を抱くのは許せる
しかし、夫の木村に知られたり、見られるのに抵抗があると言う
女は解らない、と坂本はまた思った
「別々の部屋に分かれてなら、どう？」
「平気かも知れないけど・・・」


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