打算-58/まだお昼

自分の心の内を見透かされていると思うと、梨佳は怖くなった
・・・・・でも、これを利用出来る

「何にも考えていませんね」
「あら、当たった」
「面白い親父でしょう？」
「ええ、この方が素敵」
「嬉しいなー。有り難う」


ワインをテイストして乾杯した
「どんどん飲んで下さい。襲ったりしませんから」
「あら、社長さんなら襲われてもいいなー」
「その社長、気に入りません・・・・・大野さんでいい」
「はい、大野さん」
・・・・・へー、こんな人だったんだ。女子社員に人気がある訳ね

「そうなんです。男子社員より女子社員に人気がある」
「あー怖い。考えない事にします」
「今、抱かれたいなーと思ったでしょう？」
「もう、思っていません」
・・・・・実は心で念じた「次の時に抱いて」

「女子社員はみんな思うのに。駄目ですか」
「駄目です」
「そうですか、残念・・・・・その笑顔、素敵です」
「本当に？」
「はい、笑っている梨佳さんは最高」
「有り難うございます」


「スタイルはいいし、胸は大きいし、特にその目と口」
「その目で見詰めなれながら、口でしゃぶられたい」
「こら、まだお昼です」
「私には昼も夜も一緒なんです」
「昼間のセックスはいいものですよ。夜は陰湿でいけません」
「夜にするから秘め事とか言われて暗いイメージ。みんなが昼間堂々と遣ればセックスは明るくなる」


「いつも初対面の女性とこんな感じなのですか？」
「どんな感じです？」
「気さくで面白いし、偉そうに見えない」
「はあー大体は・・・それに助平で下ネタを平気でします」
「ええ、そう」

「こんなおっさんは嫌いですか？」
「いいえ、好きです」
「好き同士はセックスをしますよ」
「もう、そればっかり」
「駄目ですか？」
「駄目」


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