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打算-47/私は不幸

2010年08月11日 00:11

打算-47/私は不幸

47歳になり、ますます女としての魅力が出て来た奈々子
転居の手配は奈々子が全てやり、3月の初めには引っ越し
その岡崎の広いダイニングのソファで、庭を眺めながら奈々子はまた考えていた

「主人が帰って来る、彼との回数が減ってしまう」
奈々子はここ数ヶ月、ずっとそれを考えると憂鬱だった
「何て私は不幸なんだろう」

3日後の主人からの電話で、その憂鬱は吹っ飛んだ
「当分は、会社に近いホテル住まいになる」
「帰るのは週末の1・2日だ」
「帰国は20日で、その日は京都に帰る」
それを聞きながら奈々子は思った
「何て私は幸せ者なんだろう」


あれからの奈々子は、大野に週に一度は必ず抱いて貰っていた
然も最初の頃と同じで、何回も往かせてくれる
大野奈々子にだけは、一切手抜きをしなかった
本当に惚れている様だ

この前の大野との会話が思い出される
「あと5年、向こうに居させてよ」
「あんな処に置いておくのは勿体無い」
「どうしてよ?」
「仕事が出来る」
「そんな事は知っているわ・・・・・だったらニューヨークは?」

「会長に一年前から言われているんだ・・・早く返せと」
「そんな事は初めて聞く」
「これでも一年頑張った」
「毎週は会えなくなる」
「毎週抱きに来る」
「本当に?」

その確約さえ貰えれば、奈々子はそれで良かった
「一週間しか我慢出来なくしたのは、貴方ですからね」
「分かってるさ。必ず毎週来るよ」
「あー良かった。安心したらまたしたくなって来た・・・もう一回ちょうだい」


大野は秀一とユェミーの事を、シンガポールからの報告で知っていた
奈々子には当然言いはしない
秀一も大野のことは一切雅恵には話さない
それは男のエチケットで女とは違う

「あいつは大した奴だ」
事細かな調査会社からのレポートを見て、感心もする


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