打算-51/温泉に行ける

４ヶ月前と何も変わっていない
手抜きせずに遣った所為か、早めに往ってくれた

下で悶える奈々子を見ながら、大野とのセックスを想像すると、秀一は何時もより興奮出来た
そのお陰か口に出せた・・・・・薄くてほんの少しだった
この５年で大野に仕込まれ、感度が良くなっており、そしてそんなに嫌がる風でもなかったと秀一は後で考えた
次は２・３か月先で良い

奈々子は大野としている事を想像しながらなので、すぐに登りつめた
二人とも「貴方」と呼んでいるので、声の大きな奈々子でも、名前を呼ぶ失敗はいつも無い
「これで当分は主人としなくていいわ」
そう考える奈々子だった
「彼は３日後に来ると言っていた」
そう考えると微笑んでしまう


「電話でも言ったが、当分はホテル住まいになる」
「分かりました」
「新しいプロジェクトで忙しく、週末もそんなに帰れないと思うんだ」
・・・・・私って幸せ者よね

「何しろ西の全支店を廻り、一からチェックする」
「特に人事を総入れ替えしなければいかん」
「折角シンガポールから帰って来たのに、悪いな」
・・・・・悪い筈がないわ、良いことよ

「いいえ、平気。常務なんだからもっと上を目指して、早く社長になって」
「ああ解っている。社長夫人にしてやるから我慢してくれ」
・・・・・我慢するわ貴方には・・・あー幸せな私

「月曜からはどんな予定？」
「連休明けの２３日の火曜から福岡なんだ。準備が有るから日曜の遅い時間か、月曜の朝の新幹線で向かう」
「今度の週末は帰れないのね？」
「ああ。その次も広島で週末接待が入っているから無理だ」
・・・・・無理はしなくていいの

「５月の連休は？」
「取引先の３０社ほどを招いて、高知で接待ゴルフ。毎年そうしていたのを忘れたか？」
「そうだった・・・子供たちが毎年怒ってた」
「今度帰れるとしたら１６・７日だな」
「分かりました」
・・・・・一ヵ月先じゃない

彼と有馬か城之崎に行ける
いいえ、２泊で北陸の片山津や山中・山代でもいい
２泊ならゆっくり出来、いいえたっぷり可愛がって貰える

この前の箱根の様に、露天風呂で・・・・・あー感じて来た


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