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打算-21/辛い事

2010年07月14日 00:09

打算-21/辛い事

大野の大きな身体をベッドに寝かせると、直ぐに上から入れた
最初から強く激しく動くのをみて、こんな奈々子を見るのは初めてだと大野は考えた
最初の絶頂を迎えて、抱き付いて来た時に大野は聞く事にした

「何があった?何を聞いても驚かないし怒らないから言いなさい」
サイドテーブルに置かれたバックから、その写真大野に渡す
一瞬顔色が変わりはしたが直ぐに話し始める

「これで脅迫されたんだな?」
「えぇ」
「こいつと会ったのか?」
「・・・・・今日のお昼前」
「金か?」

奈々子は首を横に振るだけだった
大野の顎に落ちる涙で、すぐに理解した

「辛い事をさせてしまった。私の所為だ」
「迂闊だった・・・どう謝っても許して貰えない」
「ううん、私が貴方に相談しなかったから」
「相談するなと言われたのだろう?」
「ええ」
「相手の男は分かるか?」
貴方の部下の一人」

分かる限りの事を大野に話した
「その日にホテルへ行った人間は直ぐに分かる筈だ」
「どうするの?」
「外国に栄転させよう」

今週中にフランクフルトへ一人、転勤させなければならなかった
大野は携帯を出すと秘書に何事か話し、直ぐに電話を切った
20分も掛からずに携帯が鳴る

「分かったよ。男でここ一ヶ月ニューオータニに予約に行ったのは三人」
「その中で、奈々子の言う年恰好は一人・・・・・」
小沢和真と言うその男は、主人の直属の部下だった


大野の行動は早かった
秘書から小沢の直通の電話を聞くと、もうそれに架けていた

「小沢君、常務大野だ。今回の一件は忘れてくれるか」
「よし、その代わり君にフランクフルトに栄転させてやる」
「ああ、そうだ。同期は元より、3年先輩の連中を飛び越えてだ」
「あの男はそんな事をつべこべ言う奴では無い」
「そう、心配するな。私も忘れる・・・これからも出世街道に乗せてやる」
「ああ、その代わりすぐ役員になる中田の右腕になれ」

奈々子は横で聞いていて怖くなった
何時もニコニコ笑顔を振りまく大野、それとは全く違う本当の姿がそこにあった


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このウラログへのコメント

  • ななみ 2010年07月14日 08:05

    奈々子を守る為に即行動する大野さんは男って感じしますななみも惚れちゃうかも

  • 京介 2010年07月15日 00:43

    ななみさん、大デブのおやじでもですか?
    持ち物のデカイのは、やはり有利なのかな?
    私はあくまでレギュラーサイズなんですが・・・

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