打算-13／今日だけ

心配そうに見詰める奈々子に、大野が聞いて来た

「気に入って貰えたかな？」
「こんなの、絶対無理」
「大丈夫です」

ソファの背に片脚を乗せられ大きく開くと、大野はそこに宛がいゆっくりと入って来た
「ほら、全部入りました」
「あーすごい、だめーいやー」


大野のそれが入って来る感触は、今までに無いものだった
抵抗があったのは最初だけで、亀頭部分が入ると奈々子のそれをグーと広げながら入って来た
こんな感じは初めてだった
先程の「痛いだけ」との考えがすぐに吹き飛んだ

それが動き出すと、襞を擦り上げ何とも言えない快感が待っていた
痛いどころか感じ過ぎてしまう
「これで続けられたらすぐ往ってしまう」
そう奈々子は考えた
もうあとは何も考えられず、一気に頂上に追いやられた


何度目かの絶頂のあと、上に乗せられていた
「あー、いやー・・・いいー」
彼に下から抱き竦まれているのが気持ちいい

「上は気に入ったみたいですね？」
「いやー」
「私も往かせて貰っていいですか？」
「えぇ」
「口で受け止めてくまれますか？」
「・・・はぃ」


また往かされた直後、ボーとした頭で口中に飛び散るのが分かった
「次からは奈々子さんのしたい様にしてください」
「駄目!・・・今日だけにしてください」
「今日だけ？」
「はい、今日だけ」
「そうですか。それは残念だ」


シャワーを二人一緒に使い、彼の大きな身体を洗った
お返しに私も全身を洗ってくれる・・・主人に洗われたのは何時なのか忘れてしまった

出るのは別々の方がいいと言われ、大野を残して部屋を出た
その間際、ドアの前で抱き締められると、舌を絡めて激しいキスをされた
そして、耳元で囁かれた言葉
「奈々子さんを放しません」


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