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打算-9/太腿

2010年07月02日 00:03

打算-9/太腿

男との約束の日の朝、寝室で着替えをしている奈々子は、次々にタクシーでの事を思い出していた

あの大きな彼の身体に、抱きすくめられる自分が一瞬脳裏に過ぎる
何故か下着姿の私だった
クローゼットの鏡に映る自分の下着姿、とてもセクシーに見える

「彼にこれを見られたい」
駄目よ、今日はダメ・・・やはり私は露出狂
それにフラストレーションが溜まっているんだ
食事だけ、然も昼食なのよ
馬鹿みたい、私・・・あの時の硬くした彼のペニスが手に甦る


約束の場所に時間きっかりに着くと、ロビーの隅のソファから彼が立ち上がるのが見えた
そこに向かって歩き出すと、彼も歩み寄る

「今日は急なお願いを聞いて貰って有り難う」
「いいえ、そんなこと」
「このドレス、よくお似合いだ・・・奈々子さんの身体の線が出てとても素敵です」
「周りに人が居なかったら、抱き締めてしまう」

主人にこんなに褒めてもらった事なんて一度も無い
何回もこれを着て二人で出掛けているのに

お世辞お上手な事」
「いいえ、本心です。その靴も素敵ですね・・・その靴になりたい」
こんな言い方で靴を褒められたのは、奈々子は初めてだった

「その高いヒールなら、私と背が変わらなくなってしまう」
身長は幾つおありでしょう?」
「166センチあります」
「通りで変わらない訳だ」
常務様は?」
「175ですが、体重は勘弁して下さい」
「恰幅が良くて・・・とても頼もしい」
「いや、有り難う・・・さあ、上がりましょう」

向かったレストランは「トゥールダルジャン」
こんな高級なレストランは何年ぶりだろう?


直ぐにオードブルから始まって、ワインも勧められるままに飲んだ
これがまた美味しい、滅多に飲めないブランドばかり
奈々子アルコールを余り飲まないが、ワインだけは大好きだった

食事を摂りながらの会話は大野がリードし、次から次に話す話題で奈々子は笑い続けた
二人用の小さめのテーブルは気の所為か椅子が近くに置かれ、向かいではなく右隣に大野が座って居た
ワインを注ぐ度に右の太腿に手を乗せられる
それが徐々に上に上がっているのを、奈々子は気付いていた
もう何度目かのお代わりで、今は付け根の所に手が置かれていた


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