甘いヤツ-41／異常体質

「その程度の事が恥ずかしい内は駄目だな」
「この人になら何でも見せられる、どんな事でも平気、と思えないと」
「そんな」
「飾っている内は駄目、恥ずかしがっている内も駄目」
「だからいい男が出来ないんだぞ」
「でも」
「でも何？」
「はい、そうです」
「飾らないで素直になれば、きっといい男が出来る」
「もう・・・出来ました」
「私だったら、無理だよ」
「端っこで良いんです。　尻尾の一人で」
「解った」
「ふふ、嬉しい」



まただ、また一人増えた
とうとう二桁になってしまったじゃないか
一人減ると二人増える
二人減ると四人増える


「さあ、洗って」
嬉しそうに両手で泡を立てて洗っている
大事そうに洗っている
背中も足も、お尻の穴まで綺麗に洗ってくれた

「大きくなって来た」
「そりゃ自然現象さ」

泡を流すと口に入れる
「何でこんなに硬くて太いの？」
「こんな歳で、と言いたい？」
「ご免なさい」
「この前、異常体質だと言われたなー」
「憎らしい。　他の人の事は言わないでよ」
「だって尻尾でいいと言ったよ」
「そうだけど」
「気をつける」
「ありがとう。　ねえ」
「入れて欲しい？」
「そう」


バスタブに手を付かせると後ろから差し入れた
バスルームは声が響く
耳を弄するとはこの事か
胸を強く掴むと静かになった
京介はまた口に捻じ込む
むせる香里
半分は喉の奥
半分が顎に垂れている


「遅刻するぞ」
「今日は土曜日で私はお休み」
「そうだった」
「着替えに帰るのでしょう？」
「ああ、そうしないと」


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