夢を抱いて-15／３年振り

「そんな綺麗事いっても身体だけよ。彼方だって」
「僕を試してみて貰えないだろうか？」
上手いこと言って・・・・・男はみんなセックスだけがしたいのよ
「今日一日考えて、次にお店に来た時にもう一度言って」
「分かった。今日一日考える」


次の日、一人で佐伯は店に行った
カウンターの高い椅子に座ると、直ぐに真央が横に座る
「一日考えた・・・・・正式に付き合って欲しい」
「分かった。彼方を試してみる」
「明日デートしてくれる？」
「ええ」
「昨日のファミレスに１２時でいい？」
「行きます」



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「あー、往っちゃうー」

「早いなー、久し振りなの？」
「８ヶ月」
「そうか、道理で」
「良くなったのは３年振り」
「それは光栄だ・・・・・僕の家に美姫ちゃんと一緒に来て欲しい」

上から見詰める男の目を、真央はじっと見た
「結構広くて、掃除も大変なんだ」
「今日初めてなのよ」
「初めて真央ちゃんに会って、話して半年になる」
「それはお店で・・・・・」
「僕を試してくれると言った」

ええ、えぇ言ったわよ。でもテンポが速過ぎて付いて行けないのよ
あたしは元々おっとりしてるの
頭もよくないのよ

「今聞きたい。先に延ばすと、これ以上惚れてしまうと、立ち直れない」
惚れて、くれている？・・・そんなー
お店では好意を持ってくれているのが分かっていた・・・・身体だと
「返事は？」
「一日考えさせて」


「駄目だ!!俺のが真央ちゃんの中に入っている、今聞きたい」
何て奴



「良かった。おめでとう」
「有り難う。でもあいつのスピードに付いて行けないのよ」
「佐伯さんは警部よ。スピード違反の取り締まり何てしない。直ぐに普通のテンポに戻る。偉いのよ。後は警視と警視正しかないのよ」
「何か知らないけど、課長してるものね」
「引越しのお手伝いさせて」


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