甘いヤツ-47／姉弟

「子供」
「一寸待ってくれ」
「私、子供が一杯欲しかった」
「もうすぐ４０です」
「今しかないんです」
「お願いします。　迷惑を掛けません。　認知して欲しい何て言いません」


「ピル、止めていいよ」
わあーわあーと泣き叫ぶ、さくら
嬉しいのだろうな
孤児院で育ち
家族が欲しい
それも沢山
少しは京介にも解る様な気がする
その環境で育った人間にしか解らない？
少しだけしか解らない？
いや、何にも解ってはいない



最初の時のすぐ後で、弟と義妹には話したらしい
「本気で惚れた男が出来た」
しかし、妻子持ち
「彼の子供を産む」
「言わないで、反対なのは分かるから」

「お義姉さんのしたい様にすればいい。わたしは応援します」
「お前まで、そんな事」
「貴方が反対しても、わたしは賛成」
「２対１か」
「そう、貴方の負け」
「分かった。　俺も賛成する。　一人と言わず、３・４人にすればいい」
「ありがとう」



「貴方の精子って濃くて強いのね」
すぐに生理が止まった
「この歳で？」
「そう、異常体質」
「二人の子供だと、強過ぎる子が生まれるな」
「桁違いの、ね」
「不安になって来た」
「心配しなくても大丈夫よ」
「そうかなー？そうだと良いけれど」


さくらは８ヶ月に入るまで仕事をしていた
妊娠中は弱くなるのか？
流石のさくらもセックスを以前の様に求めない
「毎日でも抱いて欲しかったのに、全然」
「ずっと妊娠してればいいな」
「ありがとう。　三人目も仕込んでね、四人目も」
「おいおい」
「一人も三人も同じでしょう？」
「解ったよ、もう諦めた」
「もういいと言うまで作る」
「嬉しい、ありがとう」


*****************************************
ブログの方にも来て下さい
http://kyoka2.blog18.fc2.com/blog-entry-1.html
*****************************************