- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】33-4、総力戦!
2011年09月24日 07:06
東原琴は念入りにからだを洗う。
彼女に「どこから洗う」という主義はない。からだのパーツ全てがいとしおしくて恋しいものであり、大切なものなのだ。
だが、強いて言えば、その長い髪は念入りに洗いたいところだ。
外見には普通のシャワーシーンだがひとつだけ問題があった。
シャワーはお湯でなく真水なのだった。
「では、参りましょうかしら」
キングジョーカーは昼寝をエンショイしていた。
キングジョーカーは少食である。
え?13個もおにぎり食ってた?
まあ聞け。キングジョーカーは13枚のカードから成るネガイナーだ。つまり魂は13個あるのだ。チリヤマ理論でめちゃくちゃつおいわけだ。
「敵襲だ。みんな起きろ」
その1枚が気付き、他の面子を起こす。
どごーん。
高熱の火球が、空き地の土管を破壊する。
キングジョーカーは寝床を失った。
「寝起きは不機嫌。キーングジョーカー!」
やっとこ13の魂が安定して名乗り挙げる。
「静寂は闇の調べ!暗闇の魔法騎士、ダークコード」
「かきならすは冥府への夜奏曲。闇影の魔法騎士、ダークシンフォニー」
対抗して名乗るかずねと琴。
「現れたな、悪者め」
「スッポーン」
キングジョーカーの一枚のカードが「トイレが詰まった時に使うアレ」になって、キングジョーカーの持ち武器となる。
「あらあら。正義の味方、うざいとはおもわないのかしら」
「姉者の言い分はともかく、ボク達はキミを危険分子と判断した。おとなしく沈黙の闇に沈め」
ドシュドシュドシュドシュ
冷気魔法の刃を次々とキングジョーカーに命中させるかずね。
「やなこったい。俺たちは俺たちの自由を満喫させて貰う」
スッポンを振り回して刃を振り払うキングジョーカー。
「まあまあ。自由と平和の守り手?更にむかつくわね~。わたしは悪者上等よ」
自慢の鎌を振りかざし、襲いかかる 。
鎌とスッポンのつばぜりあい。
「今だ。ダークテンペストっ」
かずねが必殺魔法を発動した。強力な冷気攻撃だ。
「卑怯だぞっ」
氷に閉じ込められるキングジョーカー。
「この世に絶対の正義などない」
答えるようにかずねは言葉をつむぐ。
「あるのはただ、純然たる想い。願いと言っても良いだろう。ボク達が願い欲してやまないもの。それは、ありふれた日常。貴様はそれを乱した。だから、討つ!」
「勝手な言い草を!俺たちの自由は認めないってか!俺たちはあの女に自由を奪われていたんだ。何処にも行けない想いがわかるかっ」
キングジョーカーは13枚のカードに分離して氷を破壊し脱出。再びキングジョーカーになった。
「あらあら。勝手なのはお互い様よ~」
琴はダーククリムゾンを放った。
「めっさつばくえんはっ」
更に強力な光線技がキングジョーカーを襲った。
跳躍してかわすキングジョーカー。
「ていっ」
その頭上に強烈な打撃を叩き込む。
「お前は……あの女の鎧ね」
ぴしぴし……パリーン!
キングジョーカーの素顔は鳥類の顔だった。
「お嬢が悪意を以てお前らを温存してたかと思うのかっ」
鎧は瞳のない目でキングジョーカーを睨んだ。
キングジョーカーの脳裏に記憶が蘇る。
「うふふふ。大切なカードちゃん♪大事に大事にとっておくね~。でもって、ここぞって時は頼んじゃうよ~。よろしくねっ」
松並松見は毎週のようにカードをきちんとメンテしていた。埃をびろうどで拭う程度の作業だが、まめなことだ。そうする事でカードは色褪せず、汚れず、常に優雅な艶を讃えるのだ。
「お嬢は悪意でお前らを縛ったか?お前らは単なる反抗期の餓鬼だ」
「じゃかましい。フォーカード!」
キングジョーカーは4枚のカードを使い、4つの分身体を作った。
「キーングジョーカー!」
4つの胯間ビームで鎧を撃つ。
「ぐわあああ!」
ちゅどーん。
「あらあら。お子様ね~。お子様ランチでも食ってろかしら?」
鎧の言葉を受け、琴もキングジョーカーに悪態する。
「黙れ黙れ!お前らの相手はそいつらだ」
「姉者!さすがにこれでは分が悪い。撤退を」
「あらあら、かずねちゃん。弱虫ちゃんね~。わたしは強いのよ!こんなくらい簡単にのしちゃうわぁ」
しかし、本当に分が悪かった。4つの分身キングジョーカーは四方を取り囲み、連携して琴を襲った。
「黒い奴!お前も病院送りだ!キ~ング!」
ちゅどどどーん。
「ぎゃあ~」
一体が高熱火球に焼かれて絶命し、連携は崩れた。
「な、何奴」
再びの昼寝を決めこんで横たわった鳥頭キングジョーカーが、むくりと起き上がった。
「輝く3つの願い星っ!まじかるスターライト!」
茜、小春、千歳。いつもの三人だった。
続く!
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