- 名前
- たかふみ25
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- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】29-4、因縁の敵【ねぎま!とか言えと】
2011年09月04日 02:04
その予感通り、本気を出す女がいた。
「よっこいしょっと」
4将軍がひとり、トータクである。
トータクこと松並松見は古ぼけた扇風機を屋上に搬入したのだ。
「スイッチ・オーバーっと」
姿を悪の幹部に変え、トータクは屋上から辺りを俯瞰する。
「新学期の初仕事っ♪ズバリ!今日はスターライト打倒なのよ~」
いつもより重々しく、丁重に、トータクは一枚のカードを取り出す。
「嘗て、魔法騎士スノウを葬ったと言われる強力なネガイナー。今の私ならば使いこなせるわぁー」
武者震いとも戦慄とも言える震えを以て、トータクは扇風機にカードを貼り付ける。
「いでよネガイナー!!」
ずぎゃあああん
「何回やっても何回やっても~!」
奇妙な鳴き声を言うネガイナーが成立した。サーキュレータネガイナーとす。
「行くのよ、ネガイナー!」
「何回やっても何回やっても~!避けれな~い!」
サーキュレータは小型の無数な竜巻を発生させてばらまいた。
「きゃあああ」
「うぉおおお」
男女関係無く、竜巻は襲う。
「そこまでですわっ!」
出現を察したかのように現れた変身済みの千歳。
「三人じゃないわぁー?」
首をかしけたトータク。茜と小春は高等部校舎に出かけてるのでここにはいないし、気付いてないのだ。
「あれは、有希さんを倒したネガイナー……。茜さんと小春がいないのは好都合!仇を取らせていただきますわっ」
飛翔し、一気に距離を詰めて、サーキュレータに打撃を加える千歳。
どかどかかっ!
「何回やっても何回やっても~!絶対に避けれない~」
再び無数な竜巻を起こすサーキュレータ。
「くぅうう!さすがですわっ」
まともに受けてあとずさる千歳。
「しかし。わたくしはうっどまんを倒してますのよっ」
「な、なんだって~」
ガビーンなトータク。
「デイトナ・バジルシールドっですわ」
巨大な無数の葉の盾が展開される。
「何回やっても何回やっても~!」
懲りずに竜巻連射するサーキュレータ。
「何回もやれば、いつかは勝てますわ。わたくしはあの日の弱いわたくしではありませんわ」
「そんなバナナ~!スターライト三人を葬るつもりだったのに、ひとりも倒せないの~」
じたばたするトータク。
「残念ながら、意地ですわね。わたくしらしくなくて優雅さがありませんわ。アイテム二号も入手済みですし」
バイクに変型した車椅子を突進させる千歳
「何回やっても何回やっても~!」
がしゃあああん!
「アトリエ家具屋でティッシュを消費するがいいですわ」
千歳は勝利を確信して車椅子をドラムセットに変型させる。
「にやり」
ずぎゃあああん
「ハブハブ~!」
突如、巨大な大蛇が千歳に巻き付いた。
ハブ(沖縄の毒蛇)をモチーフにした、ハブネガイナーだ。
「わたしだって、複数のネガイナー扱えるわよ~。たった一体で三人を倒そうとは考えてないわ~」
ギリギリギリギリ……
ハブは容赦なく千歳を締め上げる。
「そろそろとどめと行くわよ~」
がしゃんがしゃん
鎧を組みなおして巨大な大砲にするトータク。
「最大出力のめっさつばくえんは、よ~。さよなら深緑の魔法騎士」
勝利を確信するトータクと、再びの敗北を確信する千歳。
ジャキン!
「ハブハブ~!」
「何回やっても~!」
何が起きたのか、ハブが締め付けを弛め、サーキュレータが倒れ、トータクの動きが止まった。
「そこまでだ」
凛とした声が響く。
「あらあら。動いちゃダメよ」
逆におっとりした声が響く。
見ると、トータクの首に巨大な鎌が突きつけられていた。
続く!
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