- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】29-3、受け継がれる想い?
2011年09月03日 03:13
高等部演劇部部長・月山有希はひとつの小道具を机上に出した。
それはふたりにとって、見覚えあるアイテムであった。
「ラウンド・ドライバ」
それは魔法騎士に変身するためのモジュールだった。古ぼけており、長年使ってないような印象があった。
「……使えなくなって、2、3年になるわ」
つまり?
「それまでは魔法騎士として闘っていたのです?」
有希はこくこくとうなづく。それにしても寡黙な女性だ。そこを綜合して、不可浸的な、清らかな美しさを持つ女性だった。麻衣子が自慢げに言ったのもうなづける。
「……ひとりきりで闘ってきたわ」
少し目を見開いて、有希はそれだけ言った。
「他に魔法騎士はいなかったの」
小春は問う。
「……いたわ。相棒と言うべき騎士は。……でもそれは、からだ、とりわけ脚が弱い小学生で、文字通りの足手纏いだったわ」
千歳の事だ。厳しい事を言っているが、有希の表情と声に、責めるような雰囲気は感じられない。
恐らく、「役立たずをヤユ」ではなく「弱い者に負担はかけさせたくない」って事なんだろう。
「……しかし、ある日、私は負け、魔法騎士への変身能力を喪った。……結果としてはその弱い女の子に負担をかけてしまったわ」
有希は後悔しているようだった。
「……その点、あなた達は私と真逆の事をしていたわね。ふたり、今は三人で協力し、それだけでなく他の人々ともちからを合わせたり、吸収したり……素晴らしいわ」
どうやら、これまでの活躍を有希は聞いているらしい。
よもや、ふたりは驚かなかった。彼女が千歳と関係者ならば、リークする人物の目処はつく。
「……お疲れ様」
有希はふたりの手を握り、優しく微笑んだ。
「いや、そちらこそお疲れ様ですっ。先輩」
「……で。ここからが本題だけれども」
こっからかよ!
「……どうも最近、不穏な動きを感じるわ。ネオバビロニアが本気を出して勢力を強めているのか、その他の勢力が現れたのか……これまでより気を引き締めていかない」
ゴクリ……。
続く!
このデジログへのコメント
アクセスアップしないと感想もクソもないなぁ。
どうすりゃいいんだ
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