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【魔法少女っ】31-4、激突!山形芋煮対仙台芋煮【アリだ】
2011年09月14日 06:12
では、まずは究極のメニューから。
「山形芋煮です」
「おお~っ。これは牛肉を使ってるではないか」
「しかもスープは醤油仕立てとはな」
「アクセントとしてしめじを入れて見ました」
「うむ。これはうまい。ご飯は何膳もいけちゃうな」
「ふはははは!甘いぞ四郎!」
「なんだと!」
「これでは単なるすき焼きのフェイクではないか。本当の芋煮をお前に教えてやる」
「くっ……見せてもらおうじゃないかバカ親父」
続いて至高のメニューです。
「仙台芋煮です」
「おお~。これは豚肉に味噌仕立て」
「なんだか暖まる感じがするわぁ」
「おい親父。これこそ豚汁のフェイクじゃあないか!芋煮はな一年に一回あるかないかだ。そのお楽しみを松屋でも行けばいつでも食える豚汁で誤魔化すのか?え?」
「だからお前は甘いというのだ四郎!芋煮を毎日食べてはならないという法律はないぞ。むしろ毎日やってて欲しいものだ。その入り口として親しみ易い味噌仕立てなのだ」
どがーんばかーん!
「さっきからなんかうるさいな」
「ふん。戦場にあっても優雅さを失わない。それが美食倶楽部の心意気だ」
どかーん、ばかーん
二人の魔法少女の闘いが、河原を戦場にしていて、他の団体の芋煮会を邪魔していたのだ。
「カーマインファイア!」
「ダークファイア!」
茜の火炎魔法と、シンフォニーの火炎魔法がぶつかりあう。
威力は五分五分だ。
「あらあら。ならば応用を効かせましょうねぇ。ダーククリムゾン!」
シンフォニーの炎は大きな赤黒い球体に姿を変えた。
「こんなのが地面に落ちたらダメですっ弾き返すですっ。カーマインサンセットクラッシュ!」
カーマインタクトを用いた技で球体を押し返し、直接タクトで空に打ち上げる。
「あらあら。武器?じゃあこちらも」
チャキン!
「チョコレートバターサイズ!」
「美味しそうな名前の武器だ~」
ガビーンとなる周囲の人々。
言われてみればチョコレート的な甘い匂いがする鎌であった。
「しぬまえには美味しいもの食べたいでしょう?その願いをかすかに叶える情けなのよ。うふふ」
「でも武器としては充分な威力です~」
カーマインタクト剣とチョコレートバターサイズがぶつかりあい、火花を散らす。
一方その頃、小春は
「だからあたしは闘いたくないってば」
バリアを張って防戦一方だった。
しなやかな運動神経に裏打ちされたコードの格闘には隙間がまるでない。仮に闘うとしてもまともに組み合うのは無理そうだ。
「甘いな。姉者のスイーツより甘いな。それ故の強さなのか」
バリアに殴る蹴るしながら、コードは尋ねる。
「へぇ、死に神っぽぃねえちゃん、スイーツ好きで作ったりするんだ。あたしも食べてみたいなぁ」
尋ねに応じず、そこに反応する小春。
「うむ。機会があれば食べて見ると良い。美味しいぞ。……ってち・がーう!」
コードは両腕を水平にのばして右から左へスライドさせて見せた。
「あんたと話してると闘いのペースが乱れるわっ。そういう戦略か!コバルト恐るべし。ダークブリザード」
コードは格闘をやめて冷気魔法を放った。
「コバルトブリザード!っと。あんたも冷気使うんだね。仲間だねっ」
「誰が仲間だふざけんな~。ダークテンペストっ!」
氷で出来た魔法陣が小春を襲う。
「こりゃたまらん」
普通に避ける小春。
「とりあえず松並先生逃がした時間稼ぎは終了っと」
「それが狙いだったのか!」
「狙いってか、それしか、争う理由ないんだけど」
とにかくお互いにパートナーと合流する。
「合体魔法ぶっぱなして闇の皆さんにはお引き取り願うですっ」
「あらあら。遊び終わりなの?じゃあそろそろスペックの違いを見せてあげましょう……ちゃん」
地上(茜達)と空(闇)で打ち合わせする両者。
緊張感は高まるのだった。
続く!
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