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【魔法少女っ】30-4、AKBの押しメンは?

2011年09月09日 06:02

「ってかさ~。アレって実は「選挙制度って実は民主主義理念に則ってない」っていう秋元なりの皮肉なんだ」
「……そう。どうして君はそう思う?」
「だって民主主義少数意見を取り入れてはじめて成り立つものだろ?最下位の娘が一位になれるようなチャンスも与えないようなシステム民主主義じゃないよ」
「……なるほどね。でもたかがアイドルの話で生活に直結しないわ。そういう疑問を我々に提起しただけでも、秋元はグッジョブなんじゃない?」
「さすがは部長です。目のやり場が違いますね。さあ、目的地につきましたよ」
変な会話をしながら、ふたりが中等部演劇部室の門の前に立つ。
ひとりは単なるモブキャラだ。
「ひどっ」
「……がちゃ」
ノックもしないで入るモブじゃない方。

「……こんばんは」
「やあやあこれはミブロの皆さん。こんな夜更けに奇遇ですな」
伊藤洋華堂の紙袋な鞍馬天狗が出迎えた。
「……新撰組じゃない。余の顔を見忘れたか。くすり」
「ふぇ!有希さんですわ。どうしてこちらに」
紙袋を外して千歳が驚く。
「……高等部部長として、…遊びにきたのよ。……久しぶりね、千歳。むぎゅうう」
有希問答無用的に千歳を抱きしめた。
「はうきゃう!いけませんわ!こんなところで」
「……他の女の匂いがする」
「ちちち千歳はぼくのものだだだ」
ガチガチに緊張ぎみの小春
「……小春。あなたはまだまだね」
「う~。慣れない事はできないんだよ」
なんか部屋じゅうの緊張の糸がほどける。
「それにしても久しぶりですわ、有希さん」
「……久しぶり千歳。ぎゅぎゅう~」
強く抱きしめる有希
「羽前さんいいなぁ。ところで先輩!何の用事でここに?」
中等部演劇部長たる麻衣子が尋ねる。
「……千歳を抱きしめに来たのよ。事情は後々話すわ。……これが本音で、建前と大義名分はこれよ。ちゃきーん」
有希は一枚の素っ気ない紙を出した。
「これは?」

「……御招待」

続く!

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