- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】31-5、三つ巴【ほしフル】
2011年09月15日 04:41
「合体魔法で勝負をつけるっ」
両者ともその方針を決めた。
「いくですっ小春」
「オッケー」
手を繋ぐ茜と小春。
「カーマインファイア」
「コバルトブリザード」
魔法効果のエナジーが繋がれた手に集まる。
「ダークファイア~」
「ダークブリザード!」
空中では闇のふたりが同じ事をしていた。
「合体魔法っ!ハーモニーブラストっ」
「合体魔法っ!ダークネスハーモニーっ」
お互いに放つ攻撃魔法がぶつかりあう。
威力はほぼ互角だ。
「あらあら。うふふ」
しかし闇側のシンフォニーは余裕があったようだ。
「!!」
「この勝負、いただきよぉ」
なんと合体魔法の砲撃をコードに任せ、一気に間合いを詰めていき、横から攻撃魔法を仕掛けたのだ。
「せめて楽に仕留めるわよ。ダーククリムゾンっ」
「やられるっ」
ちゅどおおおん!
「なべ……なべ……」
守る者があった。
「なんだと……そんな事が」
撃ち合いを止めたコードが驚愕している。
「ネガイナーがあたし達を護った?」
「なべ、なべ」
芋煮会の使用済み大鍋ネガイナーが身を挺してシンフォニーの攻撃を受けたのだ。
「はぁ、はぁ……」
200メートルほど離れた地点。
それをけしかけたのは松並先生だった。咄嗟にした判断らしい。
自らの行為に驚いている。
「いいこちゃんよね~。でもいけないこだわ。お仕置きよ~」
「なべ、なべ」
鍋ネガイナーは最初から強く作られてないのか、とても闘える状態にない。
「姉者よせ、相手は丸腰だ」
「……ちゃん。手加減してなぶり殺しにするのは失礼よ」
黒い微笑みを浮かべながら、シンフォニーは鎌を降り下ろした。
「なべ~」
斬撃が刻まれ、鍋ネガイナーは倒れ、浄化された。
やはり鍋が残ったが、鎌による傷がついてしまっている。
「と、とにかく」
降りるコード。
「街の平和は我々に任せて貰おう」
「うぐ」
歯を食いしばる小春。正直悔しいのだろう。
「さらばだ」
「あらあら~」
シンフォニーを無理矢理引っ張って、コードは飛び去ってしまった。
「ぐ」
変身解除後ぐったりするふたり。戦いの疲労とは別な疲れがそこにはあった。
「小春、行きましょうです。暖かい芋煮が待ってるですっ」
励ますように茜は言った。
「あたしは……諦めない」
ぼそっと言い、小春は立った。
「……大変だったわね」
知ってか知らずか、何も聞かずに、茜、小春、松並先生を迎えた有希。
「ちょうど、煮えて来たよ~。もりもり食べてね」
招待された側だったのに、いつの間にか鍋奉行と化して、二種類の鍋をふるまう麻衣子。
「う~。ダイエットの敵~」
2つならんだ芋煮をみて松並先生は困りがお。
「……こういうときくらいは、食べて」
「あ、はい。いただきます」
「私達も食べるです」
「うん」
「あっ……ごめんなさいですわ」
やっと事情に気付いた千歳。深々と頭を下げた。
「良いってことよ。また頑張ろっ」
小春は気丈に返した。
「頑張るって子作りかえ?」
高等部演劇部員がからかう。
「子作り……ぽっ」
「照れるなっ。千歳」
「きっとかわいい女の子が生まれるですわっ」
「だから、いろんな意味で無理だって!」
「おかわりですっ」
「……良い食いっぷり」
「しめには、うどんとチーズリゾットですよ~」
「益々ダイエットの敵よね。くすん」
「お菓子も持ち寄ったぞ」
「酒持ってこーい」
「酒持って来ました。松並先生、飲みましょう」
「え?わたし?酔っちゃうの?」
「ぴよぴよ~!」
「アドルフさんも呑みますか」
「シシトウ当たった!辛いですわ~」
宴はますます
続く!
第31話終わりっ。
このデジログへのコメント
> 二本野☆翔葉さん
里芋を煮込んだ、東北の郷土料理なのだっ!山形市と仙台市では親睦イベントとしても機能するのだっ(妹)
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