- 名前
- たかふみ25
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】30-5、好きなジブリキャラ
2011年09月10日 03:19
「ジブリールユノスかなぁ」
「それジブリじゃないって」
「え?ジブリールじゃないの(そういう魔法少女ものがあるのです)」
「スタジオジブリ作品群の事だよ」
「山形を舞台にした奴あったよね~」
「おい。それは黒歴史だ。山形出身者の前では絶対に出すなよ!あとムスカはロリコン」
「あのひとはムスカよりも園咲父の印象が強いなぁ」
……という、モブキャラ達の他愛ない会話がやんややんやな放課後。
高台で双眼鏡で様子見するムッツリーニ将軍。
ムッツリーニって誰だっけ?まぁテストには出ないので気にするな。(たまには世界史に出てくるかな。でもこの小説の事を書いちゃダメだよ)
「カーマインは写真部で歓談。コバルトとデイトナは演劇部……スターライトは忙しいみたいだな。今のうちのチャンスだね」
ムッツリーニは空のレジ袋を空中に放り投げる。
レジ袋はパラシュートのようにふわふわ舞う。
そこにカードを添付して念じた。
ずぎゃあああん!
「コウノコウノ~!」
コウノトリの怪物が誕生した。嘴に巨大な袋を提げている。
「行けネガイナー!願いのチカラを集め、ここに戻ってくるのだ」
「コウノコウノ~」
ばさばさっと飛んでいくコウノトリネガイナー。
「さて、ピッツァでも食べて待つか」
「う……」
トイレで妊娠検査薬を見る女子校生。それは陽性を示していた。
「元カレの赤ちゃん、出来ちゃった。どうしよ……」
ガチャ
「コウノコウノ~」
「きゃああああ!」
いきなり怪物がトイレに入ってきてびびるが、彼女の抱える問題はそれどころではない。
「ざまぁみろ~」
「ひ、酷い……」
バサバサっ!
馬鹿にして去ったコウノトリ。
「あれ?」
検査薬は陰性になっていた。
産婦人科。
「ふぅ……」
不妊治療に悩む女性が診察室を後にする。
「コウノコウノ~」
「きゃあああ~」
「おめでとさんっ」
「え?」
バサバサっ
「うげ……」
怪物を見たのちに気持ちわるくなる女性。
「も、もしかしてつわり?」
「コウノコウノ~」
コウノトリは妊娠に関する悩みを解決、あるいは馬鹿にする事で次々と願いのチカラを累積させて行った。
そろそろ頃合いだと、主の元に帰ろうとした時だった。
「コウノコウノ~!」
ちゅどどどど~ん!
強力な破壊光線を食らい、一瞬にして消えてしまった。
「ネガイナーを一撃で」
その技の威力に驚いたのは放った本人だった。
「あらあら。すごいわね~」
「ああ、すごいな姉者。ボク達の合体魔法。はじめて使ったが」
空に浮かぶ、闇の魔法少女達だった。
コードの左手とシンフォニーの右手が繋がっている。
技のポーズは茜と小春の合体魔法「ハーモニーブラスト」と同じだ。
「うふふ。たくさんの願いの結晶、いただきだわ。今夜はカレーよ」
「わーいとか言われたいのか姉者。ボクがそんな風に言うわけがないだろう」
「あらあら。中のひとはそういう喜び方なのに。でもカレーは辛口よ~」
シンフォニーの言い方にブゼンとしながら、コードはぬいぐるみを回収する。コウノトリのぬいぐるみなんてなかなかファンシーショップにはないな。
「これは要らないわぁー」
レジ袋を火炎魔法で燃やすシンフォニー。
「じゃあ、帰りましょうかね……ちゃん」
その夜、待ち惚けを食うムッツリーニだった。
30話終わりっ!
<良い子の諸君!>
かずね「ゴミはちゃんと分別だよ~。レジ袋は無闇に燃やしちゃダメだよ。仕分け袋として使ってから捨てようね」
ちゃんちゃん
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