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出会い系の女23

2013年04月25日 13:59

男は、次の朝、7時頃目が覚めた、昨日早く寝たせいか、頭が重かった、
明らかに寝過ぎだった。

朝食は摂らない、腹が減らないのだ。昼と夕食で、十分のなである。

テレビを点け、パソコンを開く、

テレビを見ながら、聞きながらpcを見る。

ニュースが聞こえて、pcでニュースを読む。
ヘンなヤツだ。

一通り見てからメールに目を通す、

出会い系サイトに入って、
めぼしい女を探す。

迷惑メールは頻繁に来る。

出会い系サイトではどこでも日記がある。
読むともなく読む、
斜め読みだ。

すると、中にはおもしろかったり、気が利いたりするのも希にある。

そういうのは斜め読みから、もう一度最初から、読み出す。

滅多にないが、かなりおもしろいモノがあるときがある。
そうなると、時間を忘れて、一気に読んでしまいたくなる。
結果、足跡がべたべたになる。

テキトーにコメントを入れる。

この仕組みはどこの出会い系サイトでも同じだ。

うんで、たいがい、無視される。


ある女の日記に目がとまった、年は42。

もっとも、男は40代の女に絞っていたのだから、当然だ。

ワタシ、トラウマがあるの、解消したくて日記書いてるの

そんなことが書いてあった。

男はぶっきらぼーにコメントしておいた。

女から、レスがきた、

ヒドイ、そんな言い方ってないでショ

ワタシが、どんなに苦しんでるのかも、わかりもしないで。

男は、うっちゃっておいた。



10時頃になったので、男はクルマ図書館に出かけた。15分くらいのところにある。

図書館は暇潰すのにもってこいだ、夏はクーラーがあるし、冬は暖房がある。

しかし、図書館は、ババアはいないがジジイが多い、あと、子供だ。


経済の本をとって流していると、

田山君、

振り返ると、ムカシ世話になった元会社の先輩がいた。

あっ、青木さん、久しぶりです。

あいてるテーブルに二人で腰を下ろして向き合った。

先輩は70前後くらいだろう、
あのときはやり手営業マンで、肩で風きって飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
モーレツ社員の面影は、今は微塵もない。

元先輩は元気がなさそうに、

田山君元気にしてるようだね

はい、青木さんも

オレはダメだ、糖尿だろ、血圧が高くてな、
それに、オレはガンだ。

えっ、ガンですか?
でも、今のガンって、治るんじゃないですか?

胃がんはともかく、オレのは泌尿器ガンだ、

女を泣かせたせいかもしれんな、ギャハハハ

先輩は力なく、笑った。

ま、長くて10年、あと5年も生きられればいいかな。

先輩は言った。

顔に、声に、なにより気配に気力がない。

ところで君、

君は見たところ、すごく元気なようだが。

なにか、やっているのか?

はい、散歩をしてます、

さんぽ?

ふ~ん、

男は、女をシテますとは言えなかった。

なにしろ先輩の言うとおり、男は元気だった。

2万円の女と、カラオケの女と親友になってから、男は毎日充実してい
毎日がうきうきだ。

女とまんこできる喜びが、男をウキウキにさせ、そして気持ちが充実させる。
こんなコトは今まで、滅多になかったことだ。

女の親友とは、こんなに男を元気にさせるとは、思ってもいなかった。
2万円のカネなんて惜しくない、
150kmの距離なんて、すごく近い、

女の親友おまんこできる喜びは、男の人生に新たな夢を与えた。

目の前にいる意気消沈した先輩に、

女とおまんこやったら元気になれますよ、

とは、言えなかった。

それには、おまんこが美しく感動的であることを知らなければならない。

この男が、女を見直したのは、アノ美しいおまんこを見てからだ。
ここが、この男の一大転機になった。
つまり、この男は価値観が変わった。

青春とは、価値観の転換なのだ。

男はアノ真っ赤な美しい鮮明な生まんこを見て、価値観が転換した。
感動とは、価値観の転換である。

もっと言えば、
人間にコペルニクス転回が発生すれば、青春が発生する。

日本は戦争に負けて、アメリカに否応なしにコペルニクス転回強要された。
いわば、青春強要された。

思春期はイノチが、親という既存の価値観からのコペルニクス転回を求める。

男はあの美しい生まんこを見て感動して、青春が発生した。

青春だから、毎日ウキウキ、ワクワクするのは当たり前だ。

しかし、目の前にいるやつれた先輩に、

女、

と言っても、
無表情に終わるだろう。

おまんこ

といっても、

汚い、汚らわしい

ということしか返ってこないことは、わかりきっている。

女とイイ、おまんことイイ、

そういう既存の古い価値観で見れば、感動は決して生まれない、
なら、女で青春は発生しない。

まして、糖尿でチンポは立たない。

この先輩には、そして大部分のニホンジンでもだが、

女、といっても、なんの感動もわき起こらない。

ひとえに、コペルニクス転回という、価値観の逆転がないからだ。

しかし、
ひとたび、コペルニクス転回価値観が逆転すれば、

青春は年に関係なく、発生する。


先輩は、

オレもあと5年の命かな、

さびしく、そして、わびしく言った。

・・・・・・・

男には答えられなかった、

答えれば、空々しさだけが残る。

先輩と別れて、男はお昼に家に戻った。


カップラーメンをすすりながら、

メールに目を通した、

相変わらず、1行の女が、

ね、ネ、もう一度会いましょ、おねがい、お願いね

違うメールでは

セフレになりませんか?

すこし、腰が上がった。

いや、いや、まだまだ、

自分に言い聞かせた。

女を1回だけイカして妙な自信がついたとはいえ、

相手は、何しろ、F1ではないにせよ、スポーツカーであることは間違いない。

若葉マークで乗りこなせる相手でない。




みると、

あのトラウマの女から、メールが来ていた

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