- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- おまんこは神の秘術
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出会い系の女5
2013年04月07日 18:42
男は待っていた、出会い系で知り合った女を待っていた。
午後2時、時計の下
駅のロータリーから女はクルマから降りてくるはずだ。
前回は5時間近く待った、今回は、果たして?
男は必ず来ると、思いたいが、一抹の不安は隠せない。
この不安があるかぎり、約束の場所にいても、これから起こるであろう、
女との妄想も一歩も進まない。
2時にを時計の針は止まった。
ロータリーにはそれらしきなんの変化もない。
やはり、
男は思った。
30分すぎた、男はも、諦めた。
しかし、男は待った。
3時間経ってようやく、帰り支度を始めた。
今度はアタマがはっきりしている、はっきりしているどころか明瞭そのものだ。
帰る道すがらも、明瞭そのもので、意識はサンサンと冴え渡っている。
本来なら、激怒するところだが、そんな気持ちにもなれない。
なぜなら、うれしがった自分がいるからだ。
人は怒ると冷静になる、すごく冷静になる。
激怒の感情が表れるうちは熱い、
しかし、冷静な激怒は悲しい。
男は悲しみの中にいた。
涙が出るような、そんな悲しみでない、砂漠のような悲しみだ。
自宅に戻って、パソコンを開いた、
案の定、女からメールが頻繁にあった、
あのね、クルマがパンクしてね、
ワタシ一人で、どうにもできないでしょ、
すると、男はさっきまでの緊張は和らいだ。
そうだね、パンクではしょうがないね、
ネ、あすどう?
3回目の正直ってあるでショ、
う~ん、
気のない返事ね。
う~ん
わかった、あした、同じく午後2時にしよ、
男はやっとメールを打った。
女から、しきりにメールが届く
今日は、ホントにごめんなさい、
ね、ごめんなさいネ、ね、ネ
男は、女の謝罪にすごく弱い、怒る気にもなれない。
これが40,50の男なら、いいかげん、バカにスンナ、となるが、
フツーの心やさしい日本人の男は、弱々しく謝っている女に、そんなことは言えない。
男は、違う出会い系のサイトを漁った。
すぐ登録した。
出会い系サイトがごまんとある、どれがイイかわからない。
とりあえず、目についたモノから登録した。
年齢住所、好みの女のタイプ、記入した。
好みの女は40代、
30代以下では、65の男には罪悪感を感じる。
ましてや、18の女では罪悪感どころでない、自分が非道の人間のように感じられてならない。
30以下はカット。
すぐに、40代の女からメールが届く。
男は、前のときも不思議だったが、すぐ、そのときは考えもしなかったが、
今度は2回目の出会い系サイトだ、ほんの少し、余裕が出てきた。
すぐ来るのはなんだろう?
しかし、すぐ女からメールが届くのはうれしい、
うれしさが男の思考を邪魔した。
あなたのプロフ読みました、すごく興味あります、
メルアド交換しませんか?
男はびっくりした、
前回の女は会ってからメルアドと電話番号交換しようといってきたのに、
今回は、いきなりだ。
男はのめり込んだ。
女は、今、あってもイイよ、
男はさらにビックリした、
エッ
ワリキリよ
えっ、ワリキリ?
男は意味がわからない
しかし、女に聞くわけにもいかない
わからないけど男は勝手に想像した、
ワリキリって、おたがい迷惑をかけないってことだろう。
なんじ?
そうね、アソコのスパー知ってる?
はい、知ってます、
じゃあ、7時にクルマで来てね、待ってるね
コトが一人で、先の2時の待ち合わせの失敗がなかったように、ウソのように
どんどん、進んでいく。
男はさっそく、クルマに乗って、気持ちがようやく高ぶってきた。
気持ちが高ぶると、あの妄想が再び元気になってくる。
男とはすこぶる、単純なモノだ。
待ち合わせ場所のスーパーの駐車場に入ったら、
あらまあ、40代の女がしっかりいた、
男は
やったあ、
一気に今までの憂さが晴れ渡った。暗闇でも視界明瞭になった。
男はクルマから降りると、女は、つかつか寄ってきて、
何々さん?
ハイ、
はじめまして、ワタシ、何々子です。
こちらこそ、はじめまして、
男は満面の笑みで、挨拶を返した。
女は、すかさず
じゃあ、忘れないうちね、
2万円、ネ
エッ
こういうのって、キチンとしなくちゃね
女は笑みを浮かべていう。
ワケがわからないまま、男は2万円、女に渡した。
フツーのニホンジンはすごく心やさしい、当面わからなくても相手の言ってることを聞く
じゃあ、いきましょ
あの~、どこにですか?
決まってるじゃないの、ホテルでしょ
男は昨日の夜まで、さんざん、妄想に妄想に重ねて、女とホテルに思いを巡らしていた。
しかし、今、男の妄想よりリアルが先行して、妄想が追いついていけないという
ヘンな事態になってしまった。
男の妄想は置いてきぼりにされてしまったから、
うれしさは、微塵もない。
ホテル代、お願いネ。
・・・・・
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