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出会い系の女4

2013年04月06日 18:17

明日の午後2時、

そう思うと男は、知らず、ウキウキ気分になる。

その間、女からは1行メールが頻繁にくる、
あす会うとわかっているから、1行メールがことのほかうれしい、

あなたの顔は?

フツーだよ、

鼻は?

唇は?

目は?
メガネ

1行メールは頻繁だ、しかし、
男には明日があるから、いっこうに不快でない、不快でないどころか
心地よい。

男は聞く、

あなたはどんな顔?

うふふ、あしたの、オ・タ・ノ・シ・ミ

男はますます、胸が躍る、足がつかない。

背はどのくらい?

あした、わかるわ、うふふふ

体重は、スリーサイズは?

ヒ・ミ・ツ

ウフフ、あした、ぜ~んぶ、わかるわ。


こんなこと、45女が言うことか、
この男にはそんな判断能力はない。
女との、アレ、が男の判断能力のすべてを奪い取ってしまった

男は今まで、こんなことは女に聞いたことがない、
だいたい、こんな話しを今の今までしたことがない、

女とメールしていることさえが信じられない。

あろうことか、明日、会うなんて。
そして行幸の暁には、アレ、が、待っている。

これも出会い系のおかげだ。感謝しなければならない、
そんな気持ちだ。

気がつかないうちに、ポイントはどんどん、湯水にように消耗していく。

しかし、

明日、会えるという事態の前に、そんなのはほとんど気にならない。
なくなれば、また買えばイイ、いくらでもある。
男は、女と会えるということで、とてつもなく太っ腹になっている。

1行メールで頻繁にやりとりしながらでも、きちんと、明日はやってくる。

明日になった。


男は、午前中は落ち着かない、
二十歳前の男じゃあるまいが、前回1回目で会うことに失敗した男は、
2回目となると、落ち着かない。

そうだ、とにかく、メシだけは食っておかなければならない。

女と昼食の件はクリアしても、肝心の自分が、腹減っていてはどうにもならない。

男は頃合いを見計らって、10時頃、近くの、食堂カツ丼を頼んだ。
これなら、大丈夫だろう。
ゆっくり、ゆっくり、味わいながら、妄想を副食にして食った。

あと4時間。

帰ってきてベッドに横たわる、

パソコンをみれば1行メールが女から届いている、

ワタシ、ドキドキするの?
あなたは?

わたしもです

ワタシ、胸がドキドキ、
時間通りに行けるかしら?

大丈夫です。

そんなことが延々と続く、

ポイントは湯水のようになくなる。

そうだ、ポイントを準備しておこう、

男はATMに走る、今度は思い切って3万円分買う、
ずいぶんと剛毅になったモノだ。
女の1行メールがこれほど効果があるとは。

そうこうしているうちに、そろそろ、時間が近づいてきた。

女からメールが届いた、

今から、クルマで出発するからね、

クルマナンバーわかってるでしょ?

わかってる、

黄色のセーターね、わかってるでしょ、

わかってるよ

フレアスカートに黒のブーツよ、

男はフレアスカートはわからないが黒のブーツはわかった、

わかっています。

わたし、うれしくてたまらないの、
も、ヌレヌレよ、


女はいらざるコトを口走った、

男は、アタマが跳んだ。


男はつらいよ寅さんが女にデートの約束されると、頭が飛んだ、
アレとまったく同じ状態になってしまった。

今、自分がどこにいるのかさえ、けんとうつかない。


65とはいえ、はたして、この男大丈夫か?

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