出会い系の女17

女は男にまんこを丹念に舐めてもらって楽しんだ後、
シャワーを浴びに行った。

男は女がシャワー浴びている間だ、2万円を封筒に入れた。

女はシャワー室から出て、化粧台に向かって身を整い、衣服を手際よくきた。

男は黙って封筒を女の前に、差し出した、

なあ～に？

あら、ごめんね

女は黙って受け取って、バッグに入れた。


女は気をよくしたのかどうか、ベッドに腰掛けて、男に向かって
アノにくめないまん丸い眼を正面にして、

男に言った、

女の人にはネ、抜くとき、先っぽで止めるのがコツなのよ、
女の人は男より神経が数百倍、細いでしょ、
うんだから、中に入ったモノが、抜けて空になるのが、すごく不安なのよ、

先っぽで止められるとね、
その不安が最高になるの、抜けてしまうんじゃないかってネ、
女の人はそこに神経が集中するの、

それでね、抜けないで、奥に向かってくると、
安心して、快感が百倍になるの、
抜けてしまうんじゃないかという不安の反動なのネ、

だからあ～

先っぽだけ抜かないで一呼吸おいてね、30分以上ピストンすると、
女の人は感極まって、イクの、

わかったあ～

はい、

すごい、この2万円の女は知性や理性からほど遠いところにいるかもしれないが、
男の人生にとって、今、必要なことを、今一番大事なことを、
すんごく、わかりやすく、説明しくれている。

65になる男にとって、この女の講義は、キリストや釈迦の説法より遙かに値打ちがある。

2万円の講義代は、ちっとも高くない、
神様だって、賽銭を要求する。
何ごとも価値のあるモノはカネはかかる、そんなことは当たり前だ。

ヒトがようやっと時間をかけて会得したものを簡単に安売りするものはいない。
値打ちがあるモノに対しては、相応の報酬で報いるのは当たり前だ。

男にとって、2万円の女のアドバイスは何より貴重なモノだった。

これから、男の人生がかかっているといってよいからだ。


ラブホテルを後にして、

駐車場で2万円の女と別れた、

別れ際に、女は言った、

今日は楽しかったわ、今度ね、

こんど、奥の院に連れてってあげるね、

えっ？

すかさず、男は、ハイ、お願いします、

と言った。

女は、なにかいわくありげな、アノにくめない眼で、いた面っぽく微笑んで、

背を向けて消えていった。



午後3時頃になっていた、

途中、らーめんやに入って、すすった。

家に帰ると、

パソコンには、アノ1行の女から、しきりに、

ごめんね～、ごめんなさい～

今度、必ず会いましょ、

そんなことが、あった。

男は出会い系サイトにいくつも登録していたから、いろんなメールがくる。

女医です、ちくっと、夜やりませんか、

生命保険です、暇してます、遊んでくださらない？

ワタシの相続財産受け取ってください、ワタシの誠意です。


いろんなメールが来るもんだ。

男は、ここで、いっぱい来るメールを少し、整理しようとした。

ネットに書いてあったが、ごまんとある出会い系サイトでも、優良は少ないとあったので、
優良だけに絞ることにした。
後は迷惑メールに入れることにした。

どこで分けるか？

おおよそのことは見当がつく、

女の方からセックスしたい、おまんこやりたい、
これは即迷惑メール。

どこの世界に、女から、見も知らぬ男に向かって、おまんこやりたい、
なんて言う女がいるか、

幼稚園児でもわかる理屈だ。

こういう幼稚園児以下の女は、即、迷惑メールにした。

ごまんとある出会い系サイトは10以下に絞られた。

男は、この優良サイトとから、女をじっくり選ぶようにした。


なるほど、この1，2週間で、この65の男もリコーになったもんだ、
学習体験はムダでなかったようだ。


男はある優良出会い系サイトに登録して、女を検索した。

やっぱ、40代以上の女である。

10人くらい出てきたのを、ぜ～んぶ、メールを送った。

メールがしたいのですが、どうですか


そんなことを書いて、10人ぜんぶに送った。

しかし、1通も帰ってこない。

そう、返ってこないのがフツーなんだ。

つまり、ここの出会い系サイトは優良だってコトになる。

すると、男は、このサイトで女を落とすことに神経を使えばいい。

駅前で10人の女に、つきあってください、といっても誰も来ないだろう、
それと同じだ。

しかし、どの女も、男とつきあいたい、恋をしたいことはみ～んな、同じだ。

そう、やり方が間違っていただけだ。

往来でパンツを抜く男には、女は見向きもしないだけでなく、通報さえする。
手づかみで食う男には、しかめっ面だけでなく吐き気さえ催す。

女は極端に警戒心が強い、
警戒心がある男は、見知らぬヒト以上に、仇敵である。

仇敵に股を開くことはあり得ない。


門前払いの段階をクリアしなければならない、

男は、ここにアタマを絞った。


しかし、おもしろいモノである、

この優良サイトから、

セフレになりませんか？

男に、サイトメールが来た、

男は、前のコトなどぜ～んぶ、忘れて、

やったあ


小躍りに喜んだ。