甘いヤツ-22／北のスナック

「へー、東京駅に有るのですか？」
「無いよ、関東には。これから大阪に行く」
「わざわざ、お好み焼きを食べに大阪？」
「そう」
「でも、帰って来られ・・・・・」
「義妹に電話をします。　子供を預かって貰っているので」

頭のいい子は楽でいい
話の半分を言えば理解する



「どうだった？」
「とっても美味しかった」
「よく食べたね。　殆どの女性は残すのに」
「はい。　出された物は残しません」
これも育ちの所為か
また、泣けて来そうな京介だった

「阪急に部屋を取った。　ゆっくり寝るといい」
「歌・・・紫野さんカラオケは？」
「勿論、歌うよ」
「あと少し付き合って頂けませんか？」
「よーし、歌いに行こう」


北のスナックで、デュエットも含めて沢山歌った
「上田君は中々上手いね。　よく行くの？」
「滅多に行きません。　一緒に行く友達がいないんです」
「行く時の相手は、もっぱら弟とその奥さん。分かっています、言わないで下さい」
「それじゃ、東京に帰ってもたまに歌いに行こうか？」
「ええ、そうして欲しい」
「それにしても、歌以上にお酒が強いね」
「幾ら飲んでも酔いません。　でも、今夜はちょっと」
「そう、気持がいい？」
「すごく」
「それじゃ、気持がいい内に帰ろうか？」
「はい」



部屋は隣同士
「それじゃ、お休み」
「あのー、少しだけ部屋に寄っては駄目ですか？」
「いいよ。　さあ」

京介がバタンとドアを閉めると同時に抱き付く
スーツを脱がせ、ネクタイを外し、シャツをむしり取る
着ている物をかなぐり捨てる
ベルトも外してブリーフも脱がされる
下を見ると、口に入っていた


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