穴馬馬券を的中させた、女の穴を独り占めにしてしまい…（その８）

（その７より）1992年の有馬記念での１着馬の正解を僕が

「正解は何？」

と、少し興奮しながら煽ると、彩花は、始めから用意していたのか、タブレット端末を取り出した。

彩花は、どこかの競馬のデータベースに接続し、お目当てのページを探しているようであった。

軈てそれを探しだし、僕に見せてくれた。

そこには…

1992年12月27日に行われた、中山競馬場での第37回有馬記念の結果が記載されていた。

それをよくよく見ると…

当時の1着は、単勝オッズ49.4で15番人気の“メジロパーマー”という馬であった…

因みに１番人気の“トウカイテイオー”も出馬していたが、なんとなんと…

11着の惨敗であった。

当時、さぞ勝馬投票券を破り捨てた方が多かったことかと、想像をしてみたが…

それを見て、彩花は

「はい～…残念でした～」

と、笑いながら僕に言った。

そして今度は、愈々僕が、最後の競馬問題を出題する番となった。

しかしこの時は、正直、適当な問題が思いつかなかった。

僕は、目の前のタブレットに表示された、この有馬記念の結果のデータシートを見て、思いつきで次のような問題をだした…（その９へ続く）