穴馬馬券を的中させた、女の穴を独り占めにしてしまい…（その６）

（その５より）彩花（仮名）は、再会の条件について、以下の通り提案した。

「ただ再会するのもつまらないから…これから、競馬に関する問題を５問ずつだしあって、次回会ったときに、正解数の少ない方が、多い方の言うことを何でも聞くと言うのはどう？」

このような、突拍子もない提案を聞き、僕は思わず

「ええっ…これからあ？」

と、声をあげてしまった。

が…

目の前の美貌を持つ、彩花のおどけたような表情を見ると、何だか彩花を征服したくなり…

更にこの時には、競馬の知識に関する自分の実力が、どの程度かは意識の外であったことも手伝い…

気がついたら僕は

「解った。いいよ…」

と答えてしまっていたのであった。

その返答を聞いた彩花は

「嬉しいわ 早速やりましょそれではあたしからね」

と、嬉しそうに言った。

彩花は

「これは簡単かもね …」

と前置きし…

「今現在の、競走馬獲得賞金ナンバーワンの馬名と、リーディングジョッキーを答えよ」

という問題を出した。

この程度なら、そこそこ競馬の知識のある僕でも答えられる程、簡単である。

僕はじっと宙を睨んだ後、次のように答えたのであった…（その７へ続く）