穴馬馬券を的中させた、女の穴を独り占めにしてしまい…（その７）

（その６より）彩花（仮名）から出題された、競馬に関する第１問目の問いに対し、僕はすかさず

「オルフェーブルと浜中俊！」

と答えた…

すると、彩花は

「正解！やったねえ」

と、嬉しそうに声を上げたのであった…

この後も、過去のレースの１着馬や、競馬場の馬場状況の定義、収支や連対率などのデータ関係など、いかにもデータ本をカンニングしながらのような、色々な問題を出題してきた。

そして、なんだかんだ言って、4問が終わったところで、彩花も僕も、2問正解、2問不正解という成績であり、最後の1問を正解した方が、勝利という状況となった。

彩花は、僕にこのような問題をだした。

「今から20年前、1992年の、中山メイン、有馬記念における1着馬の馬名と、最終単勝オッズを答えてください！」

僕の苦手な、データ関係の問題である。

僕の頭の中では、20年前というと、当時の有名馬は確か…

“トウカイテイオー？？”

僕は、咄嗟に

「トウカイテイオーで、2.0倍」

と答えた。

単勝オッズは、てきとうである。

彩花が、上目遣いでニコニコっとした目で僕を見つめながら…

「さて…正解はぁ？」

と、焦らすように言うのであった…（その８へ続く）