- 名前
- 京介
- 性別
- ♂
- 年齢
- 71歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 30歳未満、未婚、ログ更新の無い方のメールお断ります。 犬猫が大好きで、勿論女性はそ...
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夢を抱いて-45/ギャップ
2010年03月28日 23:53
子供を産んだ後、一年は食べて行ける
7年間務めて300万円ほどの貯金があったが、もっと貯めて置けば良かったと後悔した
直ぐに臨月が来て、あっと言う間に男の子が生まれた
何日も前からずっと佐藤が付いていてくれ、凄く安心出来た
「名前を考えて」
「えっ、私が?」
「だって国語の先生でしょう?」
佐藤は中高の国語と歴史の免許も持っていた
「親には?」
「もう少し後で連絡する・・・・・喜一でも良いんだ。貴方に是非付けて欲しい」
「分かった」
佐藤はひなたに負い目がずっとあった
11歳の6年生のバージンを奪ったのだ
それなのに、子供の名付け親になって欲しいと頼まれた
こんな嬉しい事は無かった
いや、私があんな事をあの時にしなければ、結婚せずに子供を産む事は無かったに違いない
これは私の所為なんだ
そうも考えた
あの時だけ畜生になった
佐藤は本来、いい人間に違いない
ただ大人びた身体と歳のギャップに惑わされた
一人ぼっちでさみしいひなたに、それを利用して付け込んだのでは決して無かった
子供が生まれて一ヶ月が経った1月に引越しをした
二日も前から佐藤が来てくれ、食器も小物も梱包の手伝いをしてくれる
8年を過ごしたにしては、このアパートには思ったほどの愛着は無かった
ただ寂しい思い出だけ
その中で唯一の楽しい思い出は、佐藤と一緒に居た時間だけ
「こんなに綺麗なアパート?」
青葉台にあるそのアパートには、引越し当日まで来たことが無かった
佐藤が選ぶものなら、何でも間違いが無い
一階と二階に、それぞれ5軒が並ぶそのアパートはとても綺麗に見えた
昨日まで住んでいたのより遥かに立派だった
「私の教え子の親戚のアパートなんだ」
ひょっとして、もっと高いのに差額を出してくれている?
そうひなたは考えたが、そうでは無かった
確かに駅からは離れておりバスになる
しかし、バス停がすぐ近くに有り、コンビはその前
歩いて10分足らずには、大きなスーパーもある
やはり間違いが無いとつくづく思った
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