シェア-2／安っぽい女、尻軽な女

「すみません。長谷川さんの都合も聞かずに」
「いいえ、紫野さんこそお忙しいのに」
「とんでも無い。今日は金曜日で残業は有りません」
「そうなんですか」
「何時間、私に頂けますか？」
「・・・えっ？」
「だから、何時に家に送れば良いですか？」


咲希の頭が凄いスピードで計算した
何時でもなんて、はしたなくて言えない
逆に８時では早過ぎる
「１０時」
「お住まいは？」
「宮崎台」
「分かりました」
「何がお好きです？」
「好き嫌いは有りません」
「私と一緒です。和食と中華では？」

また、咲希の頭がグルグル回る
和食の方が早く済む
何故？
初めての人だし、どんな人かも分からない
早い方がいい
「中華」
「分かりました。さあ行きましょう」
「まだコーヒーも飲んでいません」
「３時間４０分しか有りません」
「・・・はぁ」


行った先はプリンスの「羽衣」でした
「ビールは飲まれますか？」
また回転する
アルコールは好きだし、強い
男より強くて、まず酔う事はない
しかし、初めての男とお酒？
どう思われる？
安っぽい女
尻軽な女

「えぇ、頂きます」
「私が注文してもいいですか？」
「お願いします」
紹興酒も注文していた、ロックで
彼、お酒は強そう
まあ、この体なら、飲めるわね
でも、私の方が強い


************************************************
ブログの方にも来て下さい
http://kyoka55.dtiblog.com/blog-entry-73.html
************************************************