115／体は拒否

「気にしなくても、ばれなければいいんじゃ無いですか？」
「そんな事ない。私にとっては」
「明日はもっとゆっくりしましょうね」
「そんな、駄目」
明日は沙代が幼友達に家に泊まりに行く
「絶対もうしません」どうしよう、口ではそういっても倫代は自信が無かった
求められれば許してしまう、きっと
「さあ、シャワーで流しましょう」


「綺麗に洗って」
何で妹の旦那に命令されなければいけないのよ・・・もう、腹が立つ
体は勝手に動いて、洗っているじゃない・・・・・どうして？
「そこは優しく丁寧に」痛い位に洗ってやろう、玉も握り潰す位に
「あぁー、気持ちがいい」どうして優しく洗うのよ
頭と体がバラバラになってる・・・・・この手、言う事を聞きなさい
頭で考えている事を、体は拒否して逆らっている
どうしてなのよ？

「今度は俺が洗います」
「結構です」
「そう言わずに」
胸を洗われているのに、何で手を掴んで止めさせないの？
あーあ、手が下りて行く
お腹を洗って、あそこ・・・くそー、気持ちいい
ダメ、感じるもんか
「顔が苦しそうですよ、お義姉さん」
「・・・・・」
「気持ちいいの？声も漏れていますよ」
「あぁー、感じるー」
「はい、続きは明日」


倫代は腹が立って仕方が無かった
ベッドに入ってからも、無性に腹立たしい
計算づくだ絶対、本当に頭に来る
一番欲しい時に来たんだ
きっと沙代から生理の事を聞いたんだ
私が生理の前が一番欲しい事を聞いたのよ
先月会った時に話した
沙代も前だと言うので、私もすぐ前と言った・・・・・計算して来たんだ

明日は絶対させてやるものか、と倫代は思った
あいつに仕返しをしてやる・・・直前で、また今度って言ってやる
そうよ、そうしよう・・・・・思わず、笑みが込み上げて来た


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