【魔法少女っ】40-3、クポ太郎侍

弦は張り替えれば良い。
ならばそれまでの弦はどうなるの。
捨ておくのさ。

「ふははは。待ってたぞ。この神殿に反乱分子が何かを取りに来るのを待ってたぞ。さあ、この神殿の扉を開けて、ソレを我々に差し出すが良い」
「典型的な悪役台詞だよっ」
呆れるかずね。
「でも、目的はわかったクポー」
軍勢の大半はネオバビロニア支配下に落ちたワッフルの住人。そして、それを管理・指揮するかのように、ネオバビロニア人(？)が数名配置されている。その中で最もエライのが中央の三人らしい。
「我らはブサイク三兄弟！」
「……そんなに不細工には見えないけど？」
「そういう苗字なんだよ！」
「難儀クポー」
しかし、どうやら闘うしか途はないようだ。
「ワッフルの妖精は殺すなクポー」
「わ、わかったよっ。出てきて、もうひとりのボク……」
変身省略。
「ボクが掴み取ったキャンディはブレンディだ」
ディしかあってない。
「何の話クポー？」
「脳内会議の話だ。気にするな。静寂は闇の調べ。暗闇の魔法騎士っ、ダークコード」
何もなかったかのように名乗りをするコードかずね。
「とにかくぶったぎるクポー！」
ちゃき。
クポーが剣を構えると、敵軍勢は一斉に襲いかかってきた。
「ダークブリザード！」
「クポー流千人ぎりっ」
殺すな的な打ち合わせをしつつも手加減しないのだった。
ばったばったと敵を斬り倒すクポー。
斬られた敵は、支配の呪縛から解放される。荒療治だが。
「神殿のアイテムを手に入れて、トータク様から誉めてもらうのだ～」
ブサイク三兄弟も戦列に加わる。
「手強いクポー」
三兄弟はなかなか斬られてはくれない。三兄弟は野武士のような成りだ。実力は初期の管ダフィくらいはありそうだ。
三兄弟の長兄は兜にある鬼瓦に念じた。
「鬼瓦～！」
それはネガイナーになった。と言っても怪物化ではなく、三兄弟に邪悪なエネルギーを供給するサポートアイテムみたいな役割だが。
途端に剣がうまくなる三兄弟。クポーの太刀裁きをものともしない。
かずねも格闘で対応するが、三対二では分が悪い。
「さあ、観念して神殿のアイテムを渡せ！」
「やなこったクポー」
そのとき、次々と爆弾が落ちてきた！
「な、なんだと？」
「あらあら、楽しそうね～。わたしも混ぜてくれないかしら」
助太刀を申し出る声が響いた。

続く！