- 名前
- たかふみ25
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- 年齢
- 39歳
- 住所
- 山形
- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】39-3、大抜擢!
2011年10月23日 03:16
「そんな……」
ステージ発表舞台の惨状に、茜達は唖然とする。
セットが色々壊れている。観客やスタッフや発表者、色々負傷している。常識的に考えて、学園祭そのものが中止されかねないレベルだった。
しかし、学園祭運営は続行を決断。だから、演劇部をはじめ、屋内や模擬店的な出展は滞りなくできたわけだ。
ステージの真ん中に、落胆するかげがあった。
ダークシンフォニーとダークコード。闇の魔法少女だった。
「どしたん?膝でもすりむいた?」
小春はふたりを気遣い、近寄った。嘗ての敵意や拒絶をふたりは示さなかった。
「護れなかった……」
コードはただ落胆するばかりだ。
「悔しい……」
シンフォニーはただ悔しがっている。
「そうだ。おでん買ってくる。ふたりともそれ食べて元気出してよ。あたしがプロデュースした自信作なんだ」
小春はそれでも微笑みを絶やさず行動にする。
水泳部のおでん屋台に駆けていく。
「しかし、これではミスコンはどうなってしまうんでしょうですわ」
車椅子で無駄に転がりながら、千歳は疑問を発した。
「ノーゲームだよ」
答えを返したのは久保田先生だった。
「なんでですの?」
「出場者のひとりが敵に拐われた」
端的に答える。その件の人物がネガイナー化した事情は伏せた。
「それはそれなりに魅力的な人物だったんですね」
茜は嘗てのアドルフとの決闘を思い出した。あの闘いに敗けていたら、麻衣子はアドルフに拐われていたというシチュだった。
「おでんだよ~」
事情を話したらお代をまけてもらった事実を伏せて、小春はふたりにおでんを振る舞った。
「あらあら。ありがとう」
少し音量低く、シンフォニーはおでんを食べた。
「美味しいわね、かずねちゃん」
「ああ。かずねがつくっただけのことはあるな」
コードは感心して食べている。
「ん?なんでわかったん?」
頭にはてなが浮かぶ小春。
「かたじけのうござる」
「おそまつさま」
食器を返して、ふたりは飛び去った。
……。
二回目の公演を無事に終えた演劇部に、再び久保田が顔を見せる。ぞろぞろと高等部の生徒を伴い。
「お願いします!明日のステージ発表に演劇部公演を」
その生徒達……学園祭運営委員会は土下座して頼み込んだ。
「え?え?え?」
パニクる麻衣子。敢えて避けていた大舞台が向こうからやって来やがったのだ。
「それは良い考えね。やってみたら?」
松並先生が麻衣子に言う。
「機材とかめんどっちぃけど、この際、舞台はどこでも一緒っしょ」
と小春も賛成する。
「全然違うわよ~」
バニクルままの麻衣子。
「確かに機材の構成とか変わりますわね」
冷静に分析する千歳。
「……ん。心配ない。……わたしが協力する」
「部長!俺たちもいますよ~」
よく見ると、高等部演劇部の面々もいた。よほど事情は大きいらしい。
「ミスコンの件以外に何かあったのです?」
茜が学園祭運営に尋ねた。
「実はけいおん部が中止になったのだ」
続く!
このデジログへのコメント
むー!ひどいっ(T ^ T)
明日の公演でできると良いなぁ…(;_;)
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