- 名前
- たかふみ25
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】36-5、初の4人揃い
2011年10月10日 05:50
「じゃがじゃが~」
サラ金の女子社員は「見せらんないよ」状態になっている。ヒントはいもづる。
あしき願いを増幅させて、いもづるをビル全体に張り巡らせたプロジェクトジャガーは彼なりの結論を口外する。
「愚かなる人間どもよ、滅び去るがいい!」
あちゃー。
「そうはさせない!」
茜、小春、麻衣子、少し出遅れて千歳がプロジェクトジャガーの前に現れた。千歳の出遅れたヒントは車椅子な。
「むがぁ。何者じゃが~?」
プロジェクトジャガーは魔法少女隊スターライト打倒の指令をいつしか忘れており、また、青柳麻衣子が魔法騎士になった事を知らないのだった。
「あなたの結論は間違ってる!」
「…とは妄りには言えないですわ。確かに人類は愚かかもしれないですわ。しかし」
「私達にはそれでも護りたい、とるに足りない、かけがえのないものがある!」
「それは日常ですっ。平和とか笑顔とか、それを支える大切な日常ですっ。みんな、変身ですっ」
どれが誰の台詞かわかるかな?
「うぃうぃっしゅリインカーネーション!」
四人同時変身っ!!
「あかね色に染まる風っ!夕陽の魔法少女っ、カーマイン!」
「星ぼしを繋ぐ橋っ!夜空の魔法少女っ、コバルト!」
「優しくも激しき大自然っ!深緑の魔法少女っ、デイトナ!」
「雪原に舞う可憐な花っ!輝きの魔法少女っ、パールスノウ!」
四人が各々名乗り、
「輝く4つの願い星!まじかるスターライト!!!!」
決まったぁ!
「人類破滅の商談、成立させてみるじゃがじゃが~」
プロジェクトジャガーは体表の無数のじゃがいも芽を飛ばして攻撃してきた。
「茜!それらは全部毒属性よ」
後方で麻衣子は敵の攻撃特徴を分析したかのようなアドバイスをつむぐ。
「わかったですっ。カーマインファイア!」
ビルを壊さない程度にセーブした炎を放ち、敵の芽を焼き払う茜。
「こうなったら接近戦じゃが~」
じゃきん。
プロジェクトジャガーは巨大な二挺のハサミを構えた。
「千歳!防御っ」
「わかったですわ!デイトナリーフバリア」
がしぃぃん。
バリアに弾かれるハサミでの一撃。
「うりゃてりゃ!」
小春が軽い身のこなしで格闘する。
「じゃがじゃが」
「そしてわたしの大技でとどめよ!パール・メガソーラ!」
ぷぅ。
「あれ?」
麻衣子の攻撃魔法は不発だった。
「キングジョーカー倒した時みたいにうまくできないっ」
3人ともうんうんとうなづく。それは魔法騎士が誰しもつまずく経験なのだ。
「出力を調節するですっ」
先輩づらする茜。
「じゃあ、単にソーラっ。あっ出たっ」
「じゃがじゃが~!」
不馴れな攻撃魔法は致命傷に至らない。
「麻衣子先輩っ、合体しましょうですわ」
千歳が手をさしのべる。
「え?あ!合体っ?そんな~。照れてれ」
赤面する麻衣子。
「そういう意味で合体したいのは小春ですわ。今言ってるのはユナイトマジック、合体魔法の事ですわ。麻衣子先輩のチカラが有希さんから受け継がれたスノウのチカラならば、わたくしと合うはずですわ」
「そ、そうよね」
ちなみにプロジェクトジャガーに襲われた女子社員は以下略。
がしっ。
麻衣子と千歳が手を繋ぐ。
「巨大な樹が冬の寒さに耐え忍び、更に生命の花を咲かせる」イメージが麻衣子の中に入ってきた。
「懐かしいですわ」
それは千歳にその感想をもたらした。
「あしき願いよ!大いなる自然に抱かれ、生まれ変わり、新たな花を咲かせよ!合体魔法っ!オーガニックブライトネス」
「ぎゃあああ~愚かなる人間ども~」
光に包まれて絶命するプロジェクトジャガー!……
「語り継ぐ~ひと~もなく~♪」
「千歳っ変な歌唄うなっ」
夜の街を歩く四人。
「眠い~~」
「麻衣子先輩。これもいつかは慣れるですっ」
肩を貸す茜。
その夜以降、街からじゃがいもの噂は消えていった。
ビジネスマンたちはまた、ビジネスマン自身の手で可能性を切り開く日々をつむがざるを得ない。
再興した演劇部は学園祭での公演に向けて更に研鑽を重ねるるのだった。
ちゃんちゃん!
このデジログへのコメント
「ん。……麻衣子は魔法少女として着々と慣れてきてる。…影ながら応援。…くすり」
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