- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】37-3、ミスコンとおでん
2011年10月13日 03:32
「おでん、でんでん。おで~んでん♪」
「千歳っ、変な歌禁止っ」
「ふぇ。千歳ちゃんじゃないよぉ。かずねだよぉ」
「あ、ごめん。つい脊髄反射で」
ここは教室。今は昼休み。
「うん。ボクの歌、変だった?」
「うん。変だった」
ズバリ言う小春。はぅ~なかずね。
「ボクのところでは学園祭、おでんなんだよっ」
水泳部はおでんをやるという話だ。小春の目がキラーン。
「ふっふっふ。あたしゃおでんや家庭料理にうるさいよっ」
「うるさいんだ」
「つまりあたしのおめがねにかなったら、おでん企画は成功したも同然なんだよ。どーよ」
「どーよって?」
「あたしが試食……」
「あかねチョップ♪」
茜が突っ込みを入れる。
「城西さんごめんです~。うちの小春が迷惑をかけたです~」
「いや、別にボクは迷惑じゃないけど」
放課後。一通り稽古と部室の配置を終えてから小春は千歳を連れてかずねと合流した。
「なんでわたくしが?」
「おでんは家庭の味っしょ。千歳があたしの嫁になりたいと言うのなら、これくらいは身に付けてもらわないと困るよっ」
「わたくしが小春の嫁に……?」
千歳は妄想を展開させた。
「冗談はさておき、世間知らずのお嬢様に教えるつもりで取り組めば、おでんの勝利が近づくよ」
「ああ。その考え方はボクも知ってる。競技の初心者に教える事で、競技の基本や根幹を再確認するトレーニングだね」
案外頭脳的な事を言うかずね。スポーツに関してはうまく回るのだろう。
スーパーに入る三人。
「これを使うんですわ」
千歳は完成品おでんセット(200円)を手にとった。
「あはは。それじゃみも蓋もないよ」とかずね。
「いや、場合によってはこれも使う」
小春は一袋だけを篭に入れた。
「おでん種一個当たりの値段を考えれば、こういうセットものの方が安い時があるからね。でも野菜ものや卵は圧倒的に普通に買った方が安いけどね」
大根と卵を買い込む。
「あらあら。かずねちゃん」
買い物途中で琴と会う。
「こんにちは」
「あらあらこんにちは。お買い物?」
「おでんについて買い物です」
「なるほど。わたしはミスコン関連の買い物の帰りなのよ」
「ああ、水着審査のっ」
「でも、なかなか決まらないのよ。秋だから品揃えも少ないし」
キラーンと小春の目が煌めいた。
忙しさという大ピンチを自ら招き入れる事になった小春。
続く!
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