- 名前
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- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】36-4、願いが悪に作用するとき
2011年10月09日 04:30
「今日のラッキーアイテムは、じゃがいもでしょう」
最近の朝番組占いの結果がおかしい。じゃがいもとそれを使った料理ばかり出てくるのである。
たまにはじゃがいもじゃないものも出てくるがなぜかこちらは切断系の道具という。
しかし、この異変に、我らが主人公達は誰も気付かなかった。
意識と行動が演劇と学園祭に向かっていたからだ。
「今日はラッキーデイ。毎日ハッピーデイず♪」
千歳の変な歌にはもはや突っ込まない小春。彼女の意識は衣装づくりに集中している。
「小春本当に裁縫が好きですわね」
ぬいぬい。
「裁縫が好き。理由は忘れたけどとにかく好きなんだ」
ぬいぬい。
「羨ましいですわ。わたくしにはそういうのないですわし」
帝王学でたえまなく知識をインプットされて育ったから、知識を味わう暇がなかったのだ。結果、ある水準以上の好きを得られていない。
「でも、演劇部の中に何かを見い出しつつあるじゃない」
ぬいぬい。
「それは小春と一緒にいられる時間が好きだからですわ。趣味とは違うような」
演劇部は帝王学や3年間孤軍奮闘した魔法少女活動では得られてなかった何かを千歳にもたらしていた。
一方、ビジネス街。
じゃがいも効果という都市伝説のせいか、ビジネス街の活気はひとまわり底上げされていた。
「お。転がるじゃがいも見えた。ラッキ」
じゃがいもはビジネスマン達の「商談成功」という名の小さな願いの具現のように見られる。
その小さな願いをプロジェクトジャガーネガイナーは蓄えてチカラとしていた。
だが、まだ作戦の切り替え時期の水準ではないようだ。
そんな日の事。
プロジェクトジャガーはとある雑居ビルの3階に転がった。そこは……。
「ご利用は計画的に」
サラ金の事務所だった。
そこは筆舌に尽くせぬ、罵詈雑言が飛び交っていた。
その底辺にあるものは弱者から徹底して絞りとろうという、あしき願いであった。
ゴロゴロゴロゴロ
たくさんのじゃがいもが事務所に転がった。
「なんじゃわれ!」
サラ金のヤクザどもが次々と脚をとられて転んでいく。
「じゃがじゃがじゃがじゃが~!」
ずぎゃあああん
ついにプロジェクトジャガーはその怪物としての姿を現した。
猫耳としっぽの生えた、巨大なじゃがいも。そして両手には巨大なハサミ。
「じゃがじゃが~!」
「おんどりゃあ、いてまえ」
ヤクザどもがチャカを射ちまくる。
んなもん効かない。
ざしゅざしゅざしゅ!
プロジェクトジャガーの攻撃により、ヤクザどもは身ぐるみを剥がされた。つまらないものを斬ってしまった状態。
「うわ~お助け~」
命ごいをして逃げるヤクザども。ストリーキングの疑いで次々と警察のご厄介となる。
「ざまぁみろじゃが」
事務所には受付嬢達が残って震えている。ヤクザが弱者から巻き上げた金で雇うだけあって上玉揃いだ。だか夜はアレなんだろう。
悪意への怒りに荒ぶる刃は彼女達にも降りおろされるのであった。
「ネガイナーの気配!」
麻衣子のアホ毛が立った。実は麻衣子にはいつの間にかネガイナーが悪さした時の気配を察する事ができる能力がついていた。
「みんな!行くわよ!」
「あうあう。魔法少女としてのリーダーはわたしです~」
お株を取られそうな茜だった。
プロジェクト×
このデジログへのコメント
「…月山有希だ。…今日からコメント返事を担当する。……よろしく。…コメントが来なくなったな…作者をとっちめなくてはな」
ひいい
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