【魔法少女っ】37-4キャプテンといえば誰？

「……マーベラス」
カレーを美味しそうに食べる有希だった。

「ふははは！待たせたなっ！次に送る刺客をどれにするか悩んでいたのだ。さあ、今日の相手は何だろう！」
あさっての方向を向いて、わけわからない事を言うサダム将軍。久しぶりの出番で浮かれているようだ。
「オッサン。眠いから用事は後にして～」
忙しさで疲労困憊な小春はその場を立ち去り、校舎内に入ろうとした。
「忙しいみたいだな魔法騎士コバルトよ。その忙しさから解放してやろう！永遠の眠りによってな！出でよ、メカネガイナー！」
ずぎゃあああん！
「アナログアナログ～！」
ブラウン管テレビに蝿の翼のついたメカネガイナーが召喚された。
「これは見れなくなって棄てられた怨念を具現化したものだ。行けメカネガイナーよ」
「アナログアナログ～」
アナログネガイナーは画面からビームを発射する。
ピー
どごおおん
「うー。眠い。」
寝ぼけながら攻撃をかわす小春。変身もままならない。
「バルカンっ！」
サダムも機械化した腕からバルカンを撃ちまくる。
「とおっ！」
予め変身していた茜と千歳が駆けつけ、アナログネガイナーとサダムに蹴りを加える。
「現れたなスターライト。お前たちに祭りの成功はさせん！本領発揮だ、メカネガイナー」
「8チャンネルに合わせて……。砂の嵐！」
アナログネガイナーはボディにあるチャンネルスイッチノブを回して、技を発動した。
画面から灰色の砂の嵐が舞い上がり、三人の視界を奪う。
「2ちゃんねるに合わせて、ニコニコブーン！」
アナログネガイナーはチャンネルノブを回して、蝿の羽根をはためかせて上空に舞った。
「そして4チャンネルに合わせて、進ぬ！毒電波障害」
ででででんででて、でんでんでで～。
アナログネガイナーは学園祭の準備に明け暮れる生徒たちに毒電波をばらまいた。
生徒たちは、肥った男がかけずり回り、やるせない二人が大陸をヒッチハイクで旅をして挙げ句の果てに悪意溢れる男になったりといった内容の幻覚や幻聴に苦しむのだ。
「ふははは、いいぞメカネガイナー！祭りをぶっ潰せ！」
しかし、毒電波の効かない者がいた。
「あらあら。ミスコン楽しみにしてますのに」
「おでんだってやっと様になってきたのに」
「そんな学園祭の邪魔をして。絶対に許せない！」

琴とかずねがラウンドドライバを構えた。

続く！