- 名前
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【魔法少女っ】38-3、元気にしてくれるスポット
2011年10月18日 03:30
で。
肺炎を克服したエイミーだったが、ジョーはその間、付きっきりで看病して、喧嘩の事も口を聞かない誓いもとっくに乗り越えるところに至ったのだった。
「その辺の演技にはくがついたですっ」
「あはは。そいつは良かったね」
茜は小春が倒れて生じた穴を責めたりはしなかった。性格が性格なんで責めるべきに気付いてないのかもしれんが、幼馴染み特有のアレみたいなもんがあるのだと小春も好意的に受け取った。
「ステージ発表にちょっとした空白が生じた。そこで演劇部の宣伝をしたいのだが」
久保田が麻衣子に持ちかけた。
「宣伝ですか。どの辺の時間です?」
「この辺。高等部けいおん部と高等部料理研究会の間の約20分。料理研究会の発表は大規模な準備を伴うからその場繋ぎって事なんだ」
麻衣子は料理研究会を羨ましく思った。ひと昔に流行った、対決料理番組みたいな、大掛かりな舞台装置を伴うステージ発表らしい。
しかし、少ない予算や条件でやりくりするのも、映画やテレビドラマでない舞台演劇の醍醐味だと麻衣子は考えているが、やっぱり羨ましいものは羨ましい。
「20分なら軽い寸劇ができそうね。でも、新しい脚本書いてはいろんな意味でソゴが生じるからやめておこう。衣装着て、会場にフライヤーを配るくらいかな」
けいおん部が盛り上がりまくって、空白の20分を削る可能性も考える。
「僕としてはステージ発表に演劇部もやれば良いのに、とか思うんだが」
「体育館やステージのような広い場所と潤沢な予算ではなく、狭い会場と限りある予算をうまく利用してやりくりする。わたし達はそこから始めたいと思うの」
これは麻衣子独自の考えだろう。潤沢な予算や広い講堂、そして特待生を集めて作るような演劇を麻衣子はよしとしなかった。
廃部に追い込まれて、そこから這い上がったくらいが好条件だとも言える。
「じゃあ、宣伝には僕が協力するよ」
「手の空いてる部員を送る事も考えるわ」
しかし、「体育館やステージ発表という広い場所を避けたのは一種の逃げだ」という自覚も麻衣子にはあった。廃部から這い上がって「始まったばかり」の演劇部。今回の公演がわたしのラストステージであり、演劇部のプロローグ。壮大な舞台での演劇は茜以降に委せよう……。この公演、絶対に成功させる!
麻衣子の目は真剣モードだ。
こんな時によりによってネガイナーの襲撃とかあるんだろうなぁ……と他三人は予感していた。
続く!
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