【魔法少女っ】37-5、今修学旅行に行くなら

「あいうぃっしゅりいんかーねーしょんっ！」
「出てきて、もうひとりのボク……」
琴は普通に変身するが、かずねは変身の際に人格が替わる。
「静寂は闇の調べ。暗闇の魔法騎士、ダークコード！」
「掻き鳴らすは冥府への夜奏曲。闇影の魔法騎士っ、ダークシンフォニー！」
闇の魔法少女に変わったふたりが空中戦を展開する。
「何者だっ」
「名乗る名などない！」
かずね、いやコードはサダムに格闘戦を挑んで来た。
「6チャンネルに合わせて、ひーう、ひーう、わへっ♪」
「むにゃ。千歳、変な歌禁止だおー」
「わたくしではありませんわっ」
寝ぼけてる小春。しかし砂の嵐で視界が効かないからどのみち誤解していただろう。
アナログネガイナーが歌って、格闘番組のテンションを作り出したのだ。
「うぉーチカラがみなぎる！」
コードと互角な格闘を繰り広げるサダム。
「残念。こういうのにちわきにくおどるのもボクだ！」
しかし、コード側のテンションも上がり、サダム側が押されてしまう。
「バルカンっ」
サダムは至近距離からバルカンを撃ちまくる。
「うくっ」
思わず距離を取るコード。それはサダムのおもうつぼだ。
弾幕で近づけなくなる。

「あらあら。10チャンネルに回すとどうなるのかしら」
勝手にアナログネガイナーをいぢくる琴。
すると心地よい演奏会が画面から出てきた。
「あらあら。癒しだわ～。というわけで冥府へ送る唄を歌ってあげるわ～」
鎌で蝿ね羽根を切り裂く琴。
ずでーん
落下して庭に倒れるアナログネガイナー。
砂の嵐が晴れて、なんとか闘えるようになった、茜と千歳。
「ぴよぴよ～」
アドルフさんが飛んで来て、カードを出す。
「カーマインスォード！」
そのカードから出た剣を構えた茜。
「よっこいしょ」
ドラムセットに変形した車椅子に乗る千歳。
「アナログアナログ～」
動けないのか、アナログネガイナーはじたばたする。
「デイトナ、ストームパーカッション！」
嵐を巻き起こし、アナログネガイナーを宙に舞わせる千歳。
狙いを定めて茜が跳躍する。
「カーマイン、バーニングスラッシュ！！」
ちゅどおおおん。
「覚えテロー！」
敗北を確信して消え去るサダム。

「それにしても、なんで助けてくれたんです？」
茜がふたりに尋ねる。
「ふん。個人的な話しだ」
「そうねぇ～なんででしょう？うふふ。ま、競うのはまたの機会にしましょ」
去るふたり。
はぐらかされてしまった。
ばたっ！
「小春っ！？」
遂に気を失った小春だった。

続く！

＜よい子の諸君！＞
琴「あらあら。修学旅行ねぇ、わたしは北海道とか行きたいわね～。楽しみだわ～」
有希「……ザマー。ちなみに香住学園は春に京都」
琴は転校生故に修学旅行に行きそびれたのだった。
ちゃんちゃん。