- 名前
- たかふみ25
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- 40歳
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- 自己紹介
- 基本的にメル友募集ですがご近所ならば逢いたいぜ。 クリエイター気取りのバカです。 ラ...
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【魔法少女っ】35-4、遅れてきた男
2011年10月04日 06:17
「…ん。そろそろ行く」
有希は演劇部部室に長居したと考え、帰る事にした。暗に琴やかずねにも帰りを促すかたちだ。
「そうね~。お稽古頑張ってね。うふふ」
「お邪魔したよっ」
「…一緒に帰るのか?」
有希は三人で連れだってる状態に疑問を持った。
「あらあら。別に良いじゃない。方向も同じだし」
「……そうだっけ。だが、お断りだ。……危険」
有希は帰路の途中にある開けた土地に差し掛かった時に空を見上げた。
すると、空が割れた硝子のような状態になり、そこからひとりの老人が舞い降りた。
「……ん。早く逃げて」
「言われんでも逃げるわ~。じゃあね~」
「……薄情者が」
口許で笑う有希。だがそれで良い。敵の用事は自分ひとりだ。
「……チャウシェシュク」
有希は老人の名を呼んだ。
「久しぶりじゃあ、月山有希。いや、魔法騎士スノウ」
杖を掲げ、カードを持ち、老人は言う。
「……」
「聞いたのじゃあ。近々復活したとな。そのチカラ、見せて貰おうじゃあ」
「……残念。……ガセネタ」
有希はポケットから何もない空気を取りだし見せた。ラウンドドライバすらもうないと示したつもりだ。
「しかし、ムッツリは復活したと言ってたじゃあ。あいつは愚かな若造だが、故に嘘は言ってるとは思えんじゃあ。しらを切るならば、力づくで見せて貰おうじゃあ」
ネオバビロニア帝国4将軍で最強の実力者たるチャウシェシュクはカードを空の裂け目に放り投げると、
そこから怪物が現れる。
「いでよデーモンバズーカ、召喚じゃあ」
「……老いた老兵め」
ずぎゃああん
「どすこいどすこい」
それは力士の肩に二挺のバズーカ砲を着けたような怪物だった。
なんで「デーモン」なんだろ。じじいのセンスなので気にするな。
「どすこいどすこ~い」
ずどーん、ずどーん。
「……っく」
炸裂する地面から逃れる一方の有希。
「3年ぶりの戦闘の味はどうじゃあ、スノウよ。感覚が戻っただろうじゃあ」
「……今のわたしはダメイドとの契約すらないわ」
逃げ回る有希。
「どすこいどすこ~い」
ずがーん、ばかーん。
「逃しはしないじゃあ。ぐわっ」
突然の打撃に怯むじじい。
「何奴じゃあ!?」
「あらあら。新しい魔法騎士の話しは聞いてないのかしら」
「じいさん、情報弱者だな」
闇の魔法騎士達が有希を助けに来たのだった。てか、中の人は薄情者じゃなかったわけだ。
「情報弱者言うな!ピロシキクラッシュ」
じじいが杖をふりかざし、強力な衝撃波を放つ。
「五線譜シールド!」
ダークコードが防御を張る。
「なんとぉ。デーモンバズーカ。標的変更じゃあ。こいつらをやれじゃあ~」
「どすこいどすこ~い」
巨体に似合わぬ俊敏さでデーモンバズーカは闇のふたりに詰め寄る。
「あらあら。醜いわねぇ。ロースペックなスノウよりもわたし達がこの街を護るに相応しい事を教えてあげるわぁ」
「……むか」
ぼよよーん。
一気に空に翔び、シンフォニーは何やら投げつける。
「エクレア・ボムっ」
爆弾だ。
どこんどこんどこん~。
「こりゃたまらんじゃあ~」
「どすこいどすこ~い」
続く!
このデジログへのコメント
何しろ第3世代魔法騎士(闇の魔法少女)は新参者。だから、いっぱい出番ないとバランスがって感じです。演劇部は演劇頑張ってます
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