万全で帰って来い！

虎・城島、ＣＳもアウト「１１月でも厳しい」

サンケイスポーツ9月3日(土)7時51分配信
　８月１６日に『左ひざクリーニング手術』を受けた阪神・城島健司捕手（３５）が２日、鳴尾浜で左ひざと、痛めている右ひじのリハビリを再開した。「１１月でもプレーできるかといわれれば、非常に厳しい」と、悲痛な胸中を明かし、クライマックスシリーズ（ＣＳ）も含めた今季中の１軍復帰を断念し、来季の完全復活を見すえた。

　台風が近づく中で、城島が約１カ月ぶりに鳴尾浜でのリハビリを再開した。ただ、目指す先は今季ではなく来季。万全の状態で１軍に戻る決意を示した。

　「（可能性は）０％ではないと思いますけど、お医者さんが怒るでしょうね。戻りたい気持ちは山々ですけど、１１月でもプレーできるかといわれれば、非常に厳しい。（今季中に戻れないことを）覚悟の上で手術に臨みました」

　今季中の１軍復帰について問われたジョーは、首をタテには振らなかった。ＣＳを含めたポストシーズンまで計算に入れれば約２カ月の時間はあるが、現状を受け止めて、先を見すえた。

　実戦復帰までのめどはたっておらず、「まずは可動域を右と同じにしないといけない。オフにしっかりとしたトレーニングを積んでいけるようにしたい」と現実的な見通しを話した。もちろん、１軍が首位追撃に奮闘している最中の復帰断念には、悔しい思いがある。

　「戦っている選手に何のプラスにもならないし、こうやって時間を取らせて、新聞に載ることも心が痛い。チームは１番大事なところを戦っている」と唇をかんだ。

　今回の手術では、左ひざが深く曲がらなかった影響で関節内にできた瘢痕（はんこん）組織といわれる固まりを除去。さらに、昨年の手術の際に半月板を固定するためにつながっていた糸も「違和感があったため」取り除いた。左ひざの可動域を制限し、動きを妨げていた原因は取り除いた。　「今のひざではプロとして１軍のグラウンドで勝負できない。元に戻すには手術しかなかった。来季に万全で臨む？　もちろん、そのつもりで手術しました」。２０１２年での復活と雪辱へ向けた城島の復帰ロードが始まった。

最終更新:9月3日(土)7時51分

サンケイスポーツ