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阪神】「掛布チルドレン」収穫祭！森田弾！隼太弾！中谷打！

スポーツ報知11月13日(水)7時1分配信
【阪神】「掛布チルドレン」収穫祭！森田弾！隼太弾！中谷打！

鳴尾浜での練習中、笑顔を見せる掛布ＤＣ

　◆練習試合　オリックス７─８阪神（１２日・高知東部）　「掛布チルドレン」が実戦で大活躍した。阪神は１２日、オリックスと練習試合（高知東部）を行い、森田一成内野手（２４）、伊藤隼太外野手（２４）が本塁打を放った。掛布雅之ＧＭ付育成＆打撃コーディネーター（ＤＣ、５８）が秋季キャンプで熱血指導している成果が、いきなり出た。

　掛布ＤＣの秘蔵っ子たちがグラウンド狭しと走り回った。まずは６年目の左のスラッガー候補・森田だ。１点リードで迎えた６回１死、甲藤の外寄りのストレートを逆らわずに叩くと、打球は左翼席へ飛び込んだ。「風もあったので左中間方向に打つことを意識していました。良かったです」と振り返った。

　今季は１軍で１９打数４安打の打率２割１分１厘、本塁打なしの２打点に終わったが、ウエスタン・リーグでは１６本塁打、６９打点で２冠を獲得した。高知・安芸での秋季キャンプ中に指導した掛布ＤＣから「あの長打力は可能性を感じる」と期待され「小バース」というニックネームをつけられた男が結果を出した。

　１１年ドラフト１位・伊藤隼も、同じ左打者として黙っているわけにはいかない。８回１死から森本の外角ストレートを捉えると、風に乗った打球はレフトフェンスを越えた。「風です。ただ逆方向に力強い打球を打つことができたのは良かった」。５回無死一塁から逆転劇を演出する右前安打を放つなど、４打数２安打１打点。掛布ＤＣとは秋季キャンプのグラウンドだけでなく、夜間に宿舎でも打撃の指導を受けた。飛躍が期待される背番号５１にも、覚醒ムードが漂ってきた。

　球場の両翼は９４メートル。左翼方向に吹く「浜風」が有名な甲子園に似た状況で、逆方向へ放った本塁打には価値がある。「球場が狭いのはあるけど、しっかり打たないとあそこまでいかない」と和田監督も２人を絶賛した。

　左打者コンビだけでなく、掛布ＤＣに「山本浩二プラス新庄」と潜在能力を評価されている中谷も、２安打３打点と活躍した。今季は２位に入ったが、得点はリーグ５位の５３１点。本塁打８２発は１２球団ワーストと長打力不足に泣いた。逆襲を狙う来季へ、いきなり出た「掛布効果」は頼もしい限りだ。