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出会い系の女125

2013年08月14日 14:00

男は、鈴木と女が待ち合わせの場所にいた。

約束の時間より、30分、早く待っていた。

駅の改札口と言うから、その当たりで待機していた。

写真を見ると、どうにも男にはブスには見えない。好みかもしれないと思った。

カオだけだから下半身写真ではわからない。

デブだったらケータイを鳴らすことになっている。

50女というから、それなりに、デブかドーかは別にして、肥えてるはずだ。
しかし、コレも好みの問題だ。
男は、やっぱ、デブは困りものだが小太りは好きな方だ。

世の中にはデブ専というモノがあるくらいだから、その手の嗜好はあるのだろう。
男と違って、女の脂肪は愛嬌と愛情のカタマリと言えなくもないから、
需要はあるのだろう。

タダ、やっぱ、ウットーしいのも事実だ。
ここさえ目をつぶれば、デブ専もまんざらじゃない。

みると、改札口に鈴木と会うはずらしき女がいた。
約束の20分前だ。

写真の顔があった。

コーユーばあい、ほとんど、この場合のほとんどとは、50%以上という意味であるが、
だいたい、写真の顔とはチガウのが定番だ。
写真と違う女の顔が男の前に現れると、たいがいの男は、切れない糸が最後まで引く。
わたしは、〇〇で~す、と写真と違う顔が現れると、たいがいの男は、チンポ萎える。
出会い系の妙であろうが、
当の男にとってはそれで済まないモノがある。
しかし、相手の手前、無下にもできない。
だいたい、心を鬼にして、1日を過ごす羽目となる。

この女は写真と同じ顔だったので、心が素直なんだろう、
鈴木にはもったいない女だ。

さて、体型は?

う~ん、

判断に困った、

デブといえばデブだし、そうでないといえばソーでない、

この男にとって、十分許容範囲である。しかし、鈴木は?

男はケータイを鳴らした。

しばらくして、鈴木が女の前に現れた。

改札口で、ドーやら何か、話してるらしい。

男と女が改札口で会ったら、フツーその場を、すぐ離れるのだが。
鈴木と女はそのままいた。
スズキケータイーを取り出して電話した。

男のケータイに電話が来た、鈴木だった。

どこにいる?

すぐ近くです、

じゃあ、すぐこい

えっ?

はやくこい

男は、なにがなんだかわからないが、二人のところに行った。

10秒。

鈴木は女に言った。

森さん、コイツがあなたに会いたがっていた男です。
あした、女の人と会うんだが、恥ずかしいから、先にみてきてくれ、
いわれたモノですから。

先に、わたしが森さんを見に来たって、ワケです。

女はやっと、得心がいったヨーで、男を見て、

ハジメしてー

挨拶した。

あ、、あ、はい

男は狼狽えた。

女に向かって、じゃあ、わたしはコレで~

男に向かって、おい、うまくやれよ~

小声で言いいながら、鈴木は足早に向こうの道路に消えた。

あ、あの~

はい、

女は澄んだ声だった。

も、もりさん、ですか?

はい、

ヤリタイさん?

えっ?

きゃは、ハンネデショ。

あ、あ、はい。

鈴木のハンネなど知らない。

しかし、今は、コーなっては仕方ない。

わたしは、たやまです、よろしく。

こちらこそね~

意外な展開になってしまった。

ドー考えても、ラブホとユーワケにもいかない。
かといって、女を帰す訳にも、行かない。

お、おちゃしませんか?

はい、

はしごく素直だった。

駅近のスターバックスに入った、
ホントはボックスに入りたかったのだが、そんな探す余裕はない。

何がイイですか?

はい、コーヒー

コーヒー2つ。

受付でコーヒー二つ注文した。

カネを払うと、女はわたし、もちましょーか?

殊勝なことを言った。

この女はドーみても鈴木にはもったいない

やるだけの女でない。

はい、イイです、わたしがもっていきます。

じゃあ、バックもちますわ、

ありがとうございます、

まことに気がつく女だ、鈴木もったいない

空いてる2つの座席がある小さなテーブルに向かい合って、座った。

席について、やっと、女も男も落ち着いて、顔をみた。

わるくない、

輪郭が仏様のようだから、太って見えるかもしれないが、十分、イケル。
目鼻立ちがはっきりして、造りが、少し、大きい。
こういう目鼻立ちがはっきりしてるのは一歩間違うと、アブナイ
化け物に変身する畏れがあるが、
この女は化け物まで余裕があるようだ。

カラダが大きいせいか、なにごとにもゆったりで、余裕といった物が感じられる。
動作がキャピキャピしてない、
50女では当たり前といえば当たり前だが、貫禄さえ感じられる。

しかし、男とヤリタイ、

ソー思うと男は、何となくおかしくなった。

小心もので気が小さい男と知ったらしく、女は、男に親しみを持った。

女は言った、

どうも、メールとは違うようね、やっぱ、会ってみないと、わからないわよね。

はい、

太り気味の女は、だいたいワンピース、ってよければ、マタニティルックになる。

この女も黒目のワンピースウエストに金のアクセサリーを巻いていた。
コレがあると、ウエストが締まって見える。目の錯覚である。

少し太めの白い手がコーヒーカップの取っ手に手をやって、

口に運んだ。

上品である。

鈴木に、もったいない

鈴木にとって、女はアナある、
ジョーヒンとキョーヨーはカンケーネ。

女のキョーヨーとは飲食に現れる。

しかし、どんなに上品でも、教養ある女でも
やりたいことには逆らえない。
イノチの営みである。

ヤリタイを圧迫すると、上品教養ダイナシになる、何もあったモンじゃない。

上品教養もイノチの上に咲いている大輪の花だ。

50女とはイノチ真っ盛りである。


まあ、おいしい。

確かにスターバックスは美味しい。

男は聞いた、

森さんはコーヒー好きなようですね、

ええ、

どうして?

はい、うまそーにのむものですから、

あらっ、そんなこといったらたやまさんも、ソーでしょ。

この女は、リコーだ。回転が速い。

鈴木が理解できる相手でない。

しかし、ナンボリコーでも、イノチには勝てない、イノチあってこそだ。

たやまさんは、なにがスキですか?

えっ?

キャハッ、コーヒーの種類よ。

あ、はい、種類は何でもいーんです、

そオ~、

わたしは、ブルーマウンテンが一番美味しいと思うわ。

美味しいコーヒーの定番はブルーマウンテンに決まっている、しかし、高い。


ブル-マウンテン山脈ゴリラが多くいるんです。

ブルーマウンテンの実を食べると、ゴリラは異常にすごくコーフンするんです。

生のカフィンを食べるんですからね。

生のニンニク、食べるのと同じですよね。

キャハハハ、

女は、何を思ったのか、
ただでさえ、大きめの目がもっと大きく開いて、潤んだ。

眼がコーフンしたようだ。


ヤリタイさん、

えっ?

女は男を見つめた。

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