ご先祖様

寝てたらいきなり怒鳴られた、

「こら、何時まで寝てんねん、起きんか」

慌てて起き布団の上で何事かと思い見たら見知らぬ人が立って居た、

「あんた　誰やいきなり大声を出して」

「ワシか？ワシはお前のご先祖様じゃ、わからんのか？」

そう言えば田舎の家にこのおっさんの顔写真が有ったような気がした、

「ご先祖様が何んの用ですか、こんな真夜中に」

「お前に言いたい事が有ってここに来たんや」


話はこうだ、ある場所に凄いお宝を隠して置いたから俺に探して欲しいだそうな、

何でも凄い額で一生遊んで暮らせるそうな、

しかし隠し場所は地図をやるから自分で探せとの事や、
何や面倒臭いけど金をくれると言うから探そうかと考えた、


地図を貰いびっくりした、そこはアマゾンの中だ、

アレからもう三週間、ジャングルの中をさ迷い続けてる、
途中、ジャガーに追われるわ、川でビラニア噛まれるわ、散々な目に遭わせられてる、何でこんな事までして探なあかんねん、

ヒルに血を吸われるしトンボみたいな蚊に襲われるわ、あぁ～もう辞めて帰りたいと思いながら歩いた、


突然、空が拓けてきた、前に久しぶりの家が見えた、

やれやれこれで暫く休めれると思った瞬間に原住民の女達に槍やら弓矢で囲まれた、